慰安婦像、韓国訪問、市長や高校生が中止(水原市など) — 2017年12月31日

慰安婦像、韓国訪問、市長や高校生が中止(水原市など)

慰安婦像、交流ぎくしゃく 韓国訪問、市長や高校生が中止
2017年12月28日

 慰安婦問題の最終的な解決をうたった日韓合意の経緯を検証していた韓国の検証チームが27日、結果を公表した。焦点のひとつが「少女像」。増え続ける像をめぐり、日韓の自治体間交流にもすれ違いが生じているが、活発な交流を続ける自治体もある。▼1面参照

 「日韓合意の誠実な履行を期待する」。佐賀県唐津市は11月初旬、韓国南部にある姉妹都市・麗水(ヨス)市の朱哲鉉(チュチョルヒョン)市長宛てにこう記した親書を渡した。

 麗水市に像が建てられたのは今春。唐津市の峰達郎市長や市議らが交流35周年の式典で9月に訪れた際は、像について言及しなかった。その後、交流断絶を求めるメールや文書などが唐津市に届くように。10月に麗水市に2体目が建てられ、親書を出した。峰市長は「お互いの意見を率直に言い合えるのが本来のあり方」と説明。麗水市から返書は届いていないという。

 福岡市も、姉妹都市の釜山市にある日本総領事館前に像が設置された昨年12月から、職員や市民の交流が危険にさらされる恐れがあるとして、釜山市に繰り返し懸念を伝えてきた。高島宗一郎市長は「長い交流の歴史があるが、領事館前に像があることが日韓関係を冷え切らせている。耳の痛いこともしっかり伝えることが大切な関係だと思う」。

 交流を見直した自治体もある。

 秋田県青少年交流センターは、ソウルの南の平沢(ピョンテク)市と2011年から毎夏、高校生を互いに送ってきた。しかし今年、派遣を見送った。3月に派遣先の平沢市青少年文化センター前に像が設置され、「教育上適切でない」と判断した。平沢市からの派遣もなかった。来年度以降の再開に向けて秋田側から協議を申し入れても、返事はないという。

 ソウルと平沢市の中間にある水原(スウォン)市。福井市は昨年10月、友好都市15周年を記念して予定していた東村新一市長の訪問を取りやめた。水原市が姉妹都市提携を結ぶ独フライブルク市に、像の設置を勧めていたことが分かったためだ。

 東村市長が「信頼関係に影響を与える」と遺憾の意を伝える書簡を送ると、水原市の廉泰英(ヨムテヨン)市長から「日本との関係を悪化させたり侮辱したりするつもりはない」という趣旨の返信があった。

 ■関係維持努める例も

 一方で、関係維持に努める自治体もある。

 神戸市は、ソウルの西にある姉妹都市の仁川(インチョン)市内に民間団体が像を建てたことを把握しているが、静観する。神戸市国際課の担当者は「慰安婦像問題は日韓の政府間で解決されるべき問題だ。事態の進展を注視している」と語る。

 釜山市と姉妹都市を結んで40年あまりの山口県下関市も「深い歴史とご縁がある」と見守る姿勢だ。

 下関は江戸時代に朝鮮から派遣されていた外交使節団「朝鮮通信使」が本州で最初に立ち寄る地。現在も在日コリアンが多く暮らす。前田晋太郎市長は「個人的には像設置などの動きは残念」としつつ、「文化、経済的な交流はしっかりしていきたい」と話す。

 ■韓国自治体は軒並み積極的

 韓国の市道知事協議会によれば、韓国自治体は日本の計215自治体と姉妹・友好関係にある。19日現在、韓国には確認されただけで少女像が88体ある。韓国自治体は軒並み、日韓交流に積極的だ。

 唐津市から懸念の親書が届いたことを受け、麗水市の朱市長は11月、「35年間の交流協力が揺らがないことを望む」とするコメントを出した。福岡市との交流について、釜山市の関係者は「毎年の恒例行事は問題なく行われている」。平沢市では、7月に予定されていた松山市との青少年交流が中止されたが、9月に平沢市で開かれたマラソン大会には松山市民が参加。平沢市関係者は「現在は全く問題がない」と語った。

 福井市などと友好関係がある水原市の担当者も「活発に交流している」と語る。

https://web.archive.org/web/20171231102643/https://www.asahi.com/articles/DA3S13293475.html
http://www.webcitation.org/6w7QQP7kZ

和解財団理事5名が辞任 — 2017年12月30日

和解財団理事5名が辞任

慰安婦財団の理事5人が辞意=支援事業中断も-韓国
 【ソウル時事】慰安婦問題をめぐる日韓政府間合意に基づき、元慰安婦支援のために設立された「和解・癒やし財団」の理事8人のうち、民間の5人が辞意を表明したことが30日、明らかになった。財団の定款は理事5人以上で運営することを規定しており、辞表が受理されれば、財団の事業は事実上、中断することになる。
 財団には日本政府が10億円を拠出。2015年末の合意発表時点で生存していた元慰安婦には1人当たり約1000万円、死亡者には約200万円を支給することになり、現在存命中の32人のうち24人が受け取っている。
 関係者は「まだ死亡者の遺族への支給や、慰安婦の追悼事業が残っており、財団が解散されるわけではない」と説明。「理事5人の辞表が受理されれば、新たな理事が選ばれるだろう」と述べた。(2017/12/30-10:01)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017123000193&g=pol
http://www.webcitation.org/6w5OfP80I

2017.7.27 13:42

社説余滴 朝日 日韓合意検証「外務省幹部は「穏便な内容で安堵した」」 — 2017年12月29日

社説余滴 朝日 日韓合意検証「外務省幹部は「穏便な内容で安堵した」」

(社説余滴)韓国が断つべき本当の悪弊 箱田哲也

 あの人も、この人も。

 韓国でいま、李明博(イミョンバク)、朴槿恵(パククネ)・両保守政権の元高官らが次々に摘発されている。

 違法行為を見逃すわけにはいくまい。だが、時の権力の意をくんだ韓国検察の政治捜査は有名で、裁判で無罪になるケースも少なくない。

 朴氏に代わった文在寅(ムンジェイン)大統領ログイン前の続きは就任演説で国民統合の実現を約束したが、少なくとも今のところ逆の方向に向かっているように映る。積もり積もった弊害の清算だ、というが露骨にすぎないか。

 そんな流れのあおりを食ってか、朴政権の数少ない実績である日韓両政府の慰安婦合意が、韓国で調査された。

 三十数ページにおよぶ報告書を読むと「秘密協議」「非公開の合意」などと怪しげな文言が並ぶものの、すでに明らかになっていた中身ばかりで、驚くべき新事実はなかった。

 日本政府は表向きは反発を装ったが、交渉経緯に詳しい外務省幹部は「穏便な内容で安堵(あんど)した」と語る。

 報告書は、さも日本側に有利な中身で落ち着いたかのような評価をしたが、必ずしもそうとは言えない。

 日韓間で合意文が固まった後、ある文言をめぐって発表直前まで日本側は修正要求をしたが、韓国側は徹底抗戦で拒んだ。一字一句、こんなやりとりを10カ月間繰り返した結果が、2年前のきのう発表された日韓合意である。

 前政権がやったことはすべて悪だと短絡的に決めつけるのなら、それこそ韓国政治の悪弊である報復の連鎖は、いつまでも断ち切れない。

 日本との関係のみならず、いま韓国は、大きな試練に直面している。北朝鮮問題は解決の糸口すら見つからない。米中という大国のはざまで、どんな立ち位置をとるのか、なかなか定まらない。

 社会構造の欠陥に国内の不満や不安は高まる。少子高齢化。若年失業率の高さ……。現在の高支持率に浮かれてばかりはいられない現実が文政権を待ち受ける。

 韓国社会のことを、あらゆるものが権力の中心へ集まろうとする上昇志向が強い渦巻き型だ、と分析した米国の元外交官グレゴリー・ヘンダーソンがこう記している。

 「内憂外患に際して露呈する政治的凝集力の欠如は、朝鮮の歴史を通じて長年にわたり伝染病のごとく繰り返された」(「朝鮮の政治社会」)

 半世紀前に書かれたこんな指摘の色あせる日が、早く来ることを願う。

 (はこだてつや 国際社説担当)
2017年12月29日 朝日
https://web.archive.org/web/20171228231651/https://www.asahi.com/articles/DA3S13294834.html

日韓合意検証 産経社説 — 2017年12月28日

日韓合意検証 産経社説

2017.12.28 05:03
【主張】
日韓合意の「検証」 もう責任転嫁は許さない

 慰安婦問題の日韓合意について、韓国外務省の作業部会が検証結果を公表した。

 予想されたことだが、合意の作成にあたり元慰安婦の「意見集約が不十分だった」と批判する内容である。

 そもそも、合意は「最終的かつ不可逆的な解決」を国家間で確認したものだ。北朝鮮が核・ミサイル開発の暴挙を繰り返す中、地域の安全保障に日韓関係改善が欠かせないとして交わされた。

 検証しようがしまいが、合意は変わりようのないものである。日本大使館前の慰安婦像を撤去しないなど、課題を先送りしているのは韓国側だ。国内向けの時間稼ぎは終わりにしてもらいたい。

 一昨年の日韓合意の時点で存命していた元慰安婦47人のうち、7割を超える人が日本政府が拠出した10億円による財団の支援事業を受け入れている。

 韓国政府はこの事実を無視するのか。康京和外相は検証結果を踏まえ「根拠を持ち議論できる」というが、「根拠」が誤りでは話にならない。

 「国民の70%が受け入れられない」と、世論も言い訳にする。これまで国内対応を怠ってきたことが招いた状況なのである。

 昭和40年の日韓国交正常化に伴う協定で、戦後賠償の問題は解決済みと明記された。日本は無償供与3億ドルと政府借款2億ドルの経済協力などをし、韓国は奇跡といわれる経済復興を果たした。日本側の拠出金には個人の補償問題の解決金が含まれている。

https://web.archive.org/web/20171228001407/http://www.sankei.com/column/news/171228/clm1712280002-n1.html https://web.archive.org/web/20171228001856/http://www.sankei.com/column/news/171228/clm1712280002-n2.html

日韓合意検証 読売社説 —

日韓合意検証 読売社説

慰安婦合意検証 履行を怠る言い訳にはならぬ
2017年12月28日

 慰安婦問題を巡る日韓合意は、両国が歩み寄って達成した成果である。韓国の文在寅政権に求められるのは、合意の着実な履行しかない。

 2015年末の合意を検証するため、韓国外交省が設置した作業部会が報告書を発表した。検証すること自体問題だが、結果はさらに奇怪な代物だ。

 「被害者の意見を十分にまとめないまま合意を結んだ」と総括している。当時の朴槿恵政権を批判するのが眼目らしい。説得力のある根拠はない。元慰安婦の支援団体の政治的に偏向した主張に沿っているのは明らかだ。

 合意に至る過程で、朴政権は15回にわたって元慰安婦や市民団体と協議し、日本軍の関与の明確化、日本政府の公式謝罪、日本側予算による補償――の3点が重要だと受け止めた。すべて合意内容に生かされている。

 韓国政府が合意に基づいて設立した財団に、日本政府は10億円を拠出した。元慰安婦の7割以上が、財団からの現金支給を受け入れた。元慰安婦との意思疎通の不足を指弾するのは的外れだ。

 報告書は、谷内正太郎国家安全保障局長と李丙●・韓国大統領府秘書室長による計8回の「秘密交渉」を明らかにし、民主的な手続きが不足していたと批判した。(●は「王」の左に「其」)

 慰安婦問題に関する日本側の要求を盛り込んだ「非公開の合意」があるとも記した。

 機微に触れる交渉は、内密にしなければまとまるまい。「非公開部分」が重荷になっているというのは、韓国側の問題である。蒸し返すべき事柄ではない。

 日韓合意は、国家間の約束だ。「最終的かつ不可逆的な解決」を確認し、米国や国連など国際社会でも歓迎された。

 文氏は大統領選で、「合意の再交渉」を掲げて当選した。検証を行わせたのは、履行を引き延ばす思惑からだろう。日本政府に再交渉や追加措置を求める材料が出なかったのは、誤算ではないか。

 文政権は今後、元慰安婦や市民団体と協議し、対応を検討するとしている。合意を反故ほごにすれば、韓国の信用を落とすだけだ。

 ソウルの日本大使館前に設置された、慰安婦を象徴する少女像について、韓国側が合意に従い、「適切な解決」に向けて努力する動きは出ていない。

 文政権は、少女像撤去に向けて、具体的な行動をとるべきである。その努力が見えなければ、安倍首相が2月の平昌五輪の開会式に出席することは望めない。

2017年12月28日 The Yomiuri Shimbun http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20171227-OYT1T50120.html

日韓合意検証 毎日社説 —

日韓合意検証 毎日社説

社説
文政権の「日韓合意」検証 再燃回避へ指導力発揮を
毎日新聞2017年12月28日 東京朝刊

 慰安婦問題を巡る一昨年12月の日韓合意に関する検証結果が公表された。韓国政府が専門家に委嘱し、5カ月かけて進めてきたものだ。

 検証報告書の核心は、朴槿恵(パククネ)前政権が当事者である元慰安婦の思いを十分にくみ取らなかったと批判している点だ。

 だが、朴前政権による元慰安婦や支援団体への説得努力が不十分だったとしたら、それは後任の政権が引き継ぐべきものだ。

 日韓合意は「最終的かつ不可逆的な解決」をうたっている。政府間の約束は政権交代したからといって簡単に変更できるものではない。感情的対立に発展しやすい歴史問題では、なおさらだ。

 支援団体が反対する場合には韓国政府が説得するという非公開の合意があったことも問題視された。

 しかし、元慰安婦の7割以上は合意に基づいて設立された財団の事業を受け入れている。一部の元慰安婦や支援団体の反対を根拠に、政府間で解決を宣言しても問題は再燃するという見方は一方的にすぎる。

 日本側が抱く疑念の背景には、慰安婦問題に関して文在寅(ムンジェイン)大統領が見せてきた姿勢がある。

 文氏は選挙で「再交渉」を公約にしていた。当選後は「再交渉」という言葉を使わなくなったが、合意に否定的な国民感情を強調し、慰安婦の記念日制定などを進めた。トランプ米大統領が韓国を訪問した際の夕食会に元慰安婦を招いてもいる。

 その中で出た検証結果である。合意の「破棄」や「再交渉」を勧告したわけではないが、日本側が警戒感を強めるのは当然であろう。

 文政権は改めて元慰安婦や支援団体の意見を聞くという。康京和(カンギョンファ)外相は報告書発表にあたり、日韓関係への影響を考慮しながら今後の方針を決める考えを示した。

 来年2月の平昌冬季五輪への出席を安倍晋三首相に求めていることから、決定を五輪後に先送りするとの観測がある。仮に首相が訪韓しなければ、文政権は再交渉を言い出すということだろうか。

 北朝鮮情勢は緊迫の度を高めており、日韓関係を再び悪化させることは絶対に避けねばならない。文氏は韓国内で問題が再燃しないよう指導力を発揮すべきである。

https://web.archive.org/web/20171227234758/https://mainichi.jp/articles/20171228/ddm/005/070/082000c

日韓合意検証 「日本政府は無関係」 —

日韓合意検証 「日本政府は無関係」

韓国側の検証 日本政府は「無関係」と認識
2017年12月27日 17時54分 日テレNEWS24
韓国側の検証 日本政府は「無関係」と認識

慰安婦問題を巡る日韓合意について韓国での検証の結果、「元慰安婦との意思疎通が不足していた」と指摘することが分かった。日本政府は今回の検証結果をどう受け止めているのか?国会記者会館から青山和弘記者が伝える。

今回の検証は、日韓合意を巡る韓国国内の調整についてのもので日本政府には関係ないという認識だ。外務省関係者は、「相手にしない方がいい。放置だ」と話している。政府高官は、「最終的かつ不可逆的」とした日韓合意は「国際公約だ」としている。

日本政府は今後も、合意の着実な履行を韓国政府に求めていく方針。

――この問題がくすぶっていると日韓関係はどうしてもギクシャクするが

それについて実は、文在寅大統領は来年2月の平昌オリンピックを盛り上げたいと意気込んでいて、安倍首相に開会式などに出席するよう求めている。しかし、首相周辺は「今の状況では行かない方向だ」と話している。オリンピックへの出席を合意の履行に向けた駆け引き材料の一つにしているわけだ。

菅官房長官「(安倍首相の出席は)様々な事情、そうしたものを検討した上で総理は判断する」

日本政府は、文大統領が日韓合意をそのまま受け止めるという判断ができるかどうか見極めていく考え。

https://web.archive.org/web/20171227212706/http://news.livedoor.com/article/detail/14087541/
http://www.webcitation.org/6w22vPylW

合意検証 日経報道 —

合意検証 日経報道

韓国、慰安婦問題「再燃さけられず」 検証結果発表
日韓高官で「秘密交渉」と批判
政治 朝鮮半島
2017/12/27

 【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相直属の作業部会は27日、従軍慰安婦問題をめぐる2015年の日韓合意の検証結果を発表した。「被害者の意見を十分聴かないまま、政府の立場で合意した」と指摘。「被害者が受け入れないかぎり、政府間で慰安婦問題の最終的・不可逆的解決を宣言しても、問題は再燃するしかない」と結論づけた。

 報告書は慰安婦合意を推進した朴槿恵(パク・クネ)前大統領に批判の矛先を向けた。朴氏が当初、「慰安婦問題の進展がなければ首脳会談はしない」と強調し、慰安婦問題と日韓関係全般を連携づけたことが「韓日関係を悪化させた」と指摘。その後、15年内の交渉終結に方針を急転換させたことが「政策の混乱を招いた」と批判した。

 日本との交渉は、元駐日大使の李丙琪(イ・ビョンギ)大統領秘書室長(当時)が主導した。報告書は「高官級協議が終始一貫して秘密交渉で進み、韓国に負担となる内容が公開されなかった」と問題視した。

 慰安婦問題を担当する外務省は「脇役にとどまり、核心争点について意見を十分に反映できなかった」と指摘。「大統領と交渉責任者、外務省の意思疎通が不足し、政策の方向が環境変化に応じて修正・補完される仕組みが機能しなかった」と分析した。

 作業部会は民間の有識者や外務省当局者ら9人で構成。報告書は合意が導きだされた経緯や内容の分析・評価に力点が置かれ、政府への勧告は盛りこまれなかった。韓国政府は報告書を元に、元慰安婦らへの聞き取りも実施したうえで、対処方針を決定する。

https://web.archive.org/web/20171227212259/https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25138980X21C17A2MM8000/
http://www.webcitation.org/6w22Q0vT9

慰安婦合意で韓国が検証結果 「問題再燃するほかない」(朝日) — 2017年12月27日

慰安婦合意で韓国が検証結果 「問題再燃するほかない」(朝日)

慰安婦合意で韓国が検証結果 「問題再燃するほかない」
ソウル=武田肇2017年12月27日15時16分

 慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決をうたった2015年の日韓合意の交渉過程などを調べていた韓国の外相直属の検証チームは27日、検証結果を発表した。合意をめぐる交渉は朴槿恵(パククネ)大統領(当時)と安倍晋三首相の側近2人による「秘密交渉」で進められ、元慰安婦の意見が十分反映されなかったと指摘。「政府間で最終的・不可逆的解決を宣言したとしても問題は再燃するしかない」と指摘した。

 有識者らで構成された検証チームの報告書によると、一連の交渉は朴政権の大統領秘書室長だった李丙琪(イビョンギ)・元駐日大使と安倍首相のブレーン、谷内正太郎・国家安全保障局長による非公開の「高官級協議」で進められ、韓国外交省は「交渉の脇役」だった。外交省は交渉過程の一部を慰安婦支援団体に説明していたが、韓国側にとって不利な部分については言及しなかった。

 また、合意には、岸田文雄外相(当時)と尹炳世(ユンビョンセ)外相(同)が記者会見で発表した内容のほかに「非公開の内容」があったと指摘。非公開部分では、日本側は韓国政府に対し、ソウルの日本大使館前に慰安婦問題を象徴する少女像を建てた市民団体「韓国挺進(ていしん)隊問題対策協議会」(挺対協)を説得する▽第三国での元慰安婦の追悼碑設置などを支援しないことを約束する▽国際社会で「性奴隷」という表現を使わない――の3点を要求。韓国側は消極的ながら受け入れていたとし、「不均衡な合意が一層不均衡になった」と結論づけた。

 検証チームは、合意について「大多数の国民が情緒的に受け入れられない」とする文在寅(ムンジェイン)政権が7月に発足させた。「検証結果は政府方針に必ずしも直結しない」(康京和(カンギョンファ)外相)との立場を示してきたが、検証チームが合意を「不均衡な合意」と位置づけたことで、韓国世論が一層硬化する可能性がある。

 一方、日本政府は一貫して合意の履行を主張している。合意について否定的な評価を盛り込んだ検証結果の発表で、日韓関係がさらに悪化する可能性もある。

 両国の合意に基づき日本が10億円を拠出して設立された「和解・癒やし財団」は、元慰安婦に1人約1億ウォン(約1050万円)、死亡者に1人約2千万ウォン(約210万円)の現金支給事業を進めている。合意時に存命だった元慰安婦47人中36人と死亡者199人中68人の遺族が事業を受け入れており、すでに多くが現金を受け取っている。(ソウル=武田肇)

フォートリー慰安婦碑前進 — 2017年12月24日

フォートリー慰安婦碑前進

Comfort women memorial moving forward in Fort Lee

FORT LEE — A memorial to the thousands of women and girls taken as “comfort women” during World War II is coming to the borough, thanks to the efforts of the Youth Council of Fort Lee.

The Borough Council approved the installation of the monument last week. Several years ago, the borough discussed erecting such a memorial, but those talks fell apart when the groups involved couldn’t agree on what the memorial should consist of. Last year, the Youth Council approached the borough, unaware of those previous discussions, with its own proposal.

“We left it to the youth to come up with the idea, and they did it very successfully,” Mayor Mark Sokolich said.

The proposed memorial will be 5 feet tall, disc shaped, with a silhouette of a girl in traditional Korean dress standing with arms spread in front of a Korean flag. At the base of the memorial will be a poem by Gabrielle Son titled “Stories My Grandmother Tells Me.”

The memorial is intended to commemorate the women and girls, most of them Korean, who were taken by Japanese forces to serve in military brothels during World War II.

Joseph Hong, former president of the Youth Council, said the group came up with the idea for the memorial after watching “Spirits’ Homecoming,” a South Korean drama about two young sisters who are put into service in those brothels.

“Seeing it reenacted in live action brought out new feelings and amplified our feelings of wanting to do something about human rights,” Hong said. “We were freaked out that a human rights infraction on this scale could go forgotten.”

The group is looking to raise $35,000 to install the monument, ideally on March 8, International Women’s Day.

“We wanted to properly address the 200,000 women who were sexually abused in these brothels,” he said. “It’s still something that matters, that everyone should learn about and learn from so that it won’t happen again in the future.”

Though the group and the town haven’t nailed down a location for the memorial, it’s expected to go in Constitution Park.

“It’s the inclination of the council to put it in a place that’s conspicuous,” Sokolich said. He added that the borough will assist with the installation.

“I’ve never been more proud of my council than when this was approved,” he said, adding that each council member gave well-thought-out and rational reasons for voting in favor of the memorial.

While the council was unanimous in approving the memorial, not all in town have been supportive.

Takeshi Furumoto, a Closter resident who has a business in Fort Lee and who was born in an internment camp during World War II, said at last week’s meeting that he wanted more dialogue with the Youth Council.

He said human rights are important, noting how Japanese-Americans suffered in the internment camps, but that a memorial shouldn’t mention the nationalities, as it could divide the Japanese- and Korean-American communities.

“I don’t want to see divisiveness,” he said.

Councilman Peter Suh said the intent is not to divide, but to heal.

“The concern is racial divide, and I believe that the people of Fort Lee are above that,” he said. “This monument is to support those women who felt that they were comfort women and to help them heal and help their families move on. I don’t think this should ever be seen as a divide between Koreans and Japanese.”

Memorials to comfort women have remained a wedge between Koreans and Japanese. As recently as November, the mayor of the Japanese city of Osaka said he was ending a sister-city relationship with San Francisco after it installed a memorial to comfort women in a downtown park. Differences center on whether Japan has made proper reparations, among other issues.

Just a few dozen South Korean victims were still alive as of November.

Pat Kinney, a Leonia resident who grew up in Fort Lee, said she was against the memorial, saying there are already memorials to comfort women and other victims of war, and people should look forward and toward positive things.

Hong, however, said darker times shouldn’t be forgotten.

“There are some really big lessons to be drawn from the darker moments of history,” he said. “It’s important to address all the negatives to make sure it doesn’t happen again in the future.”

http://www.northjersey.com/story/news/bergen/fort-lee/2017/12/21/comfort-women-memorial-moving-forward-fort-lee/961667001/

Michael W. Curley, Jr., Staff Writer, @mwcurleyjr Published 6:38 a.m. ET Dec. 21, 2017