奨学金の正義連幹部の子弟らに対する優先給付まで — 2020年5月29日

奨学金の正義連幹部の子弟らに対する優先給付まで

「元慰安婦が設立した奨学金の正義連幹部の子弟らに対する優先給付などまで広がっている」

疑惑を全面否定 慰安婦支援団体の前代表の尹氏が釈明の会見 明日から国会議員に
2020.5.29 産経

韓国の元慰安婦支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)における不正な会計や寄付金の流用など、複数の疑惑が指摘された正義連の前理事長、尹美香(ユン・ミヒャン)氏(55)は29日、ソウルの韓国国会で記者会見し、自身の疑惑を全面的に否定した。

 尹氏や正義連をめぐっては元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さん(91)が今月、2回にわたり会見し「(元慰安婦のための)募金がどこに使われているか分からない」などと異議を唱えていた。

 一方、尹氏は募金など後援金を複数の個人口座に入金していたことは認めたが「個人的に使っていない」と釈明し、元慰安婦に支給していないとの疑惑を「事実ではない」と否定した。

 疑惑は募金・寄付金の使途や施設の売買、不明朗な飲食費の会計記録や、元慰安婦が設立した奨学金の正義連幹部の子弟らに対する優先給付などまで広がっている。尹氏らは横領や背任などの容疑で市民団体の告発を受け、検察が捜査を進めている。

 尹氏は「国民が十分だと判断するまで一つの疑惑もなく明らかにする」としつつも、「捜査を控え(会見では)全てを話せない」と述べた。

 尹氏は4月の総選挙で左派系与党「共に民主党」の系列政党から比例代表で当選しており、30日に国会議員としての任期がスタートする。今週発表された世論調査では、回答者の約7割が尹氏の議員就任に否定的だが、尹氏は議員就任辞退の意向を示していない。

https://www.sankei.com/world/news/200529/wor2005290044-n1.html

韓国の元慰安婦リーダーから届いた手紙「被害者たちは食い物にされている」挺対協批判 — 2020年5月23日

韓国の元慰安婦リーダーから届いた手紙「被害者たちは食い物にされている」挺対協批判

「〈挺対協のナンバー2の池恩姫(チウンヒ)は13年間詐欺行為を働いている。『野蛮な日本に奪われた人権を回復する』と口にしながら国民を騙した。挺対協とナヌムの家そしてメディアは癒着しており、彼らに元慰安婦は殺されている〉
 実は挺対協の元幹部、池恩姫は後に盧武鉉政権で女性部(現・女性家族部)長官となる人物だ。癒やし財団を所管する女性家族部には挺対協出身者が多く、挺対協が政府や世論に大きな影響力を持つ要因となっている。」

韓国の元慰安婦リーダーから届いた手紙「被害者たちは食い物にされている」
韓国人も知らない慰安婦問題の“不都合な真実”
赤石 晋一郎2020/05/20
source : 週刊文春 2019年1月3・10日号

有名慰安婦団体・挺対協(現・正義記憶連帯)の前代表・尹美香(ユン・ミヒャン)氏の国政転身をきっかけに、挺対協をめぐる疑惑が噴出している。

「週刊文春」では2019年に『韓国人、韓国を叱る』著者・赤石晋一郎氏による挺対協への慰安婦たちの告発を報じる記事を掲載した。その記事を再公開する(初出:2019年1月3日・10日号。肩書き、日付、年齢などは当時のまま)。

「最終的かつ不可逆的な解決」で一致したはずの日韓合意から3年。またも韓国は“ゴールポスト”を動かした。だがその陰で、嘆きの声を上げている人がいる。90代になる当の慰安婦たちだ。現地徹底取材と日本初公開の裁判資料から見えた慰安婦問題の深層――。

被害者たちを食い物にしている市民団体
 私の手元に元慰安婦の女性、沈美子(シンミジヤ)が日本人の支援者に宛てた手紙がある。

〈挺対協は慰安婦のために募金をしています。しかしそのお金の全てを挺対協は横取りしている。強盗と同じです。被害者のハルモニ(お婆さん)たちを食い物にしているのです(略)挺対協はお金がどれだけ入っているのか、ハルモニの前で明らかにすべきです〉

「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協=現・日本軍性奴隷制問題解決の為の正義記憶連帯)」は、慰安婦への支援を目的に掲げる市民団体。毎週水曜に在韓日本大使館前で行われる“水曜デモ”を主催し、時の政権にも絶大な発言力を持ってきた。なぜその挺対協を、元慰安婦が「食い物にしている」と痛烈に批判しているのか。

 沈美子は元慰安婦のリーダー的な役割を果たしてきた存在だ。2008年に84歳で亡くなったが、かねてから慰安婦問題を取材してきた私は今回、彼女の関係者を訪ね歩き、様々な資料を入手した。そこに記されていたのは、韓国人も知らない慰安婦問題の“不都合な真実”だった――。

2015年・首脳会談の最大のテーマは「慰安婦問題の解決」
「俺と萩生田でリャンハン上がりだから大丈夫だよ」

 2015年11月、寒風が吹き付けるソウル。朴槿恵大統領との日韓首脳会談に臨むために青瓦台を訪れた安倍晋三首相は萩生田光一官房副長官(当時)にこう笑いかけたという。リャンハンとは麻雀用語で「二役」の意味。安倍と萩生田、韓国内で日本の二大右派政治家と目されていた二人を喩えたジョークだった。首脳会談の最大のテーマは慰安婦問題の解決にあった。

 萩生田が振り返る。

「秘書官からは『外務省が“卵をぶつけられる可能性がある”と言ってます』と報告があり、緊迫感があっただけに総理の言葉で少し和んだ。会談前から総理は『自分の時代で終止符を打つ』と強い決意を持っていて、朴槿恵大統領も『自分の責任で慰安婦問題を解決する』と前向きだった。日本側としては慰安婦問題を解決すると共に、オブラートに包む形でソウルの日本大使館前の少女像を撤去させることを韓国に認めさせることを目指していた」

文在寅の大統領就任をキッカケに再燃した慰安婦問題
 約1カ月後の12月28日、日韓両政府は慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を確認する日韓合意を発表した。日本政府が10億円を拠出し、韓国側が運営する形の「和解・癒やし財団」を設立。元慰安婦には1億ウォン(約1千万円)、遺族には2千万ウォン(約200万円)が支給されることになった。

「両国外相による日韓合意の会見は韓国でも生放送されました。安倍政権は謝罪しないと思い込んでいた韓国のアナウンサーは、岸田文雄外相の『責任を痛感する』という謝罪の言葉を聞いて絶句した。少女像の移設も『努力する』という文言となり、韓国政府は内諾していました。韓国でもこの合意は歴史的成果になると期待が高まっていったのです」(ソウル特派員)

 それから3年。「不可逆的な解決」を成したはずだった慰安婦問題が再燃している。キッカケは左派で市民団体に支えられた文在寅の大統領就任だった。

「財団への風向きが一気に強くなりました。理事長だった金兌玄(キムテヒヨン)は反対派の男性から催涙スプレーを噴射され、息子が脅迫を受けるなど散々な目に遭った末、昨年7月に辞任している。彼女は精神的ショックで外出が出来ない状態と聞きます。財団の理事は当初11人いましたが、民間出身の理事は全員辞任しました」(韓国人ジャーナリスト)

多くのハルモニは“運動圏”の外にいる
 雨の中、抗議デモに参加した元慰安婦が体調を崩したと報道されると、癒やし財団はますます窮地に追い込まれていく。結局、文在寅政権は合意の再検証を始め、2017年末に「被害者の声が十分に反映されなかった」との見解を発表。11月に財団の解散も発表し、日韓合意は事実上“破棄”されたのだった。だが――。

「財団の10億円は日本国民の税金から出たお金。日本国民にも感謝します」

 そう語るのは、90代の元慰安婦、金紅玉(仮名)。匿名を絶対条件に私の取材に応じた彼女が続ける。

「朴槿恵は母のような気持ちで、ハルモニのために頑張って日韓合意を実現してくれた。有難く思っています。挺対協やナヌムの家は『お金を受け取るな』と言いますが、言うことを聞くハルモニは少ない。なぜなら多くのハルモニは“運動圏”の外にいる。だからお金を受け取ったのです」

 別の元慰安婦もこう証言する。

「癒やし財団のお金が配られる前に、挺対協の尹美香(ユンミヒヤン)代表が元慰安婦を集めて、『日本のお金を受け取ってはいけない』と演説をぶっていたことがありました」

挺対協だけではない。元慰安婦とボランティアが共同生活する施設「ナヌムの家」。そのナヌムの家の所長も「待てば倍のお金が出る。財団のお金は受け取らないように」と元慰安婦に圧力をかけている。

 だが、多くが90歳前後の高齢となった元慰安婦の想いは違っていた。合意時点で生存していた47人のうち、34人が支給金を受け取ったのだ。

「元慰安婦の方々の多くは財団の活動に賛成、少なくとも反対ではなかったと考えることができる。ナヌムの家だけで見ても、同所に暮らす元慰安婦10人のうち6人が支給金を受け取っています。にもかかわらず、慰安婦の意に反しているとして財団は解散させられるのです」(別のソウル特派員)

慰安婦問題の“二重構造”
 こうした数字が物語っているものは何か。

 元慰安婦よりも“運動家”の声のほうが大きくなっている、という現実だ。挺対協の活動の先頭に立って発言する元慰安婦は実際には数人程度。むしろ多くの元慰安婦はサイレントマジョリティと言える。韓国政府の見解とは反対の意味で、被害者の声が十分に反映されていないのだ。

 私がこうした慰安婦問題の“二重構造”に気が付いたのは今から5年前、取材でナヌムの家を訪れた時だった。ある元慰安婦が日本語でこう伝えてきた。

「日本人には悪いこともされたけど、助けてくれたのも日本人だった。慰安婦問題が韓日問題のトゲになってはいけない」

 中には「日本は謝れ」と叫び続ける元慰安婦もいただけに、その言葉は忘れ得ぬ記憶となった。もっと元慰安婦の“生の声”を報じるべきではないか。そう模索していた時、知ったのが沈美子の存在だった。

政府中枢に挺対協元ナンバー2
 生前、数多くのメモや手紙を遺してきた沈美子。その一つが、冒頭で紹介した「募金のお金を横取りしている。ハルモニを食い物にしている」と、挺対協を痛烈に批判する手紙である。

「多くのハルモニは貧しい境遇にあったのに、挺対協がほとんどのお金を持って行ってしまうことを、彼女はおかしいと感じていたのです」(沈美子の支援者)

 さらに、〈これは遺言です〉と前置きされた別の書簡によれば、

〈挺対協のナンバー2の池恩姫(チウンヒ)は13年間詐欺行為を働いている。『野蛮な日本に奪われた人権を回復する』と口にしながら国民を騙した。挺対協とナヌムの家そしてメディアは癒着しており、彼らに元慰安婦は殺されている〉

 実は挺対協の元幹部、池恩姫は後に盧武鉉政権で女性部(現・女性家族部)長官となる人物だ。癒やし財団を所管する女性家族部には挺対協出身者が多く、挺対協が政府や世論に大きな影響力を持つ要因となっている。

 だが、そこに慰安婦の想いは反映されていない。優先されているのは、挺対協のパフォーマンスだ。

「沈美子は、33人の元慰安婦を集めて『世界平和無窮花会』を組織して独自の活動を目指しました。そして、挺対協やナヌムの家などの元慰安婦を“食い物にしている”運動体の解散を目指し、裁判に踏み切ったのです」(同前)

 2004年3月13日、沈美子ら13人の元慰安婦たちは、挺対協とナヌムの家に対し、「募金行為及びデモ禁止の仮処分申請」を申し立てる。その目的は、運動の資金源である募金を止めさせること、水曜デモを止めさせることにあった。

沈美子の作成した準備書面からは、水曜デモへの強烈な不信感が読み取れる。

〈日本軍慰安婦または女子勤労挺身隊ではない偽物を動員し、ソウル日本大使館の前や周辺で次のような内容や表現を提唱したり、流布する行為を禁ずる。

一.日本軍慰安婦に対するアジア女性基金は欺瞞だ。日本のカネを受領するのは公娼を認めることだ。

二.その他、被告が日本軍慰安婦の利益を代弁するという趣旨の内容〉
(要約)

 当時、日本は1995年に設立された「女性のためのアジア平和国民基金(アジア女性基金)」を通じ、慰安婦問題の解決を目指していた。償い金の支給や、歴代首相の手紙を元慰安婦に渡す活動に取り組んできたアジア女性基金だが、挺対協やナヌムの家から激しいバッシングを受けていた。

 まさに日韓合意後に韓国で起きたのと同じような現象が、当時も起きていたのだ。だが沈美子らはアジア女性基金の役割を認め、その一方で挺対協に対し、慰安婦の支援者などではないとノーを突きつけた。

 ところが――。

「裁判所では『日本に対する運動であり、違反に当たらない』と申請は棄却されました。いわゆる“反日無罪”。沈美子が高齢だったこともあり、やがて会もバラバラになり、元慰安婦達の声は急激にトーンダウンしてしまった。この裁判のことは韓国でもほとんど知られていません」(同前)

 結局、日本のアジア女性基金も2007年に解散を余儀なくされる。基金の元幹部、故・大沼保昭は生前、「自分が慰安婦問題についてやったことは日韓関係改善に役立たなかった」と絶望を口にしたこともあった。

本人の許可を取らずに実名が刻まれていた記念碑
 挺対協にとって慰安婦とは何なのか。こんなエピソードがある。

 挺対協には代表の尹美香を筆頭に、梨花女子大出身者が数多くいる。梨花女子大は韓国屈指の名門女子大だ。ある人物が挺対協幹部に「梨花女子大にも慰安婦になった女性の資料が埋もれているかもしれない」と提案したところ、「梨花女子大にはそんな人はいません!」と言下に否定されたという。運動家は潜在的に元慰安婦を見下している面があるのではないか。だから元慰安婦を利用し、犠牲にすることも厭わない。

市民団体「正義記憶連帯」理事長・尹美香氏 ©時事通信社
市民団体「正義記憶連帯」理事長・尹美香氏 ©時事通信社
 2016年8月29日に旧韓国統監邸跡地にオープンした慰安婦追慕公園。公園内にはソウル市と挺対協、ナヌムの家が協議し、「日本軍慰安婦記憶の場」に記念碑が設置された。現ソウル市長の朴元淳(パクウオンスン)は、2000年に開かれた「女性国際戦犯法廷(民衆法廷)」で、韓国代表検事として昭和天皇を起訴した人物。挺対協とは“同志”と言える関係だ。

 記念碑には、元慰安婦247人の実名が刻まれているが、挺対協に反発した沈美子の名前は恣意的なのか、外されている。更によく見ると一部が削られていた。名前を消した跡だ。

「元慰安婦の中には差別や中傷を怖れ、家族や知人に過去を明かしていないケースも多い。にもかかわらず、記念碑には、本人の許可を取らずに実名が刻まれていた。それを知った慰安婦の一人が、深夜に金槌とノミで削ったと聞きました。市長や運動家が自身の活動を誇示するために作った記念碑でしかなく、慰安婦を二度殺すような行為です。でもそうした批判は、韓国では黙殺されています」(元慰安婦の支援者)

元慰安婦・李容洙(イ・ヨンス)氏 ©️getty
元慰安婦・李容洙(イ・ヨンス)氏 ©️getty
「市民団体が強すぎることは頭が痛い」という本音
 政治にも強い影響力を持つ挺対協。与党「共に民主党」所属で、韓日議連会長の姜昌一議員はこう語る。

「歴史問題は保守、革新で解釈が違う。だから解決はあり得ないんです。慰安婦問題も韓日政府がお互いに何も言わないのがいい。若い世代は慰安婦問題に関心がないし、韓日には他にも重要な問題がある」

 ところが私が「挺対協など運動体の意見が強すぎるのではないか」と問うと、

「市民団体が強すぎることは頭が痛いことです……」

 と言葉少なに本音を垣間見せるのだった。

 市民団体の圧力や南北会談を機に韓国では民族主義が台頭しつつあるという。

 韓国メディアの記者がため息交じりに語る。

「11月中旬にソウル市内で挺対協が北朝鮮の慰安婦問題専門家を招いてシンポジウムを開きました。そこで『南北が協力して慰安婦問題で共闘しよう』という言葉が出たのです。挺対協の尹代表は、近親者が北の内通者という疑いもある。心ある記者は『北と近付くのは間違っている』と感じていますが、批判し難い雰囲気があるのです」

 この状況が続けば、北朝鮮からも慰安婦問題を巡って損害賠償の声が上がることは必至。挺対協の目的もそこにあると見られる。そして文政権がその流れを後押しするのではないか。

深まる日韓の溝と、置き去りにされる元慰安婦
 かたや日本はどうか。首相周辺は「国際社会は合意を破棄した韓国の方がおかしいと見るだろう。日本からは何も動かない」と明かす。深まるばかりの日韓の溝。そこで置き去りにされるのは元慰安婦たちだ。

 ソウル市内から2時間あまり。忠清南道に位置する天安市。なだらかな丘陵地帯の一角に「望郷の丘」という国立墓地がある。弔われているのは、太平洋戦争の犠牲となった多くの韓国人、そして大韓航空機撃墜事件の被害者。その一角に元慰安婦たちの墓もあった。

 ここを私が訪れたのは金学順(キムハクスン)の墓を訪ねるためだ。静かに手を合わせると、冬の冷たい風が肌を撫でた。

 金学順は1991年に慰安婦と名乗り出て、慰安婦問題を韓国国内に周知させた一人。彼女の墓碑は挺対協などの支援組織が建立したものだという。

〈(金学順は)日本の基金は受け取るな、と遺言した〉

 墓碑の裏面にはこう刻まれていた。この言葉は真実なのか。金学順の知人はこう見解を話す。

「金学順は慰安婦問題の象徴的な女性となっているが、名乗り出た背景には恋人だった日本兵に再会できるんじゃないかという淡い気持ちもあったそうです。亡くなる前も『日本のお金で元慰安婦が住める施設を作りたい』と話していた。墓碑の遺言は無理やり言わされたか、もしくは後に創作されたものではないか」

 元慰安婦の一人ひとりに悲しい歴史があり、それに対する正確な検証と真摯な反省は必要だ。だが運動家が事実を歪め続ければ、正しい検証や反省をする機会は潰えてしまう。

 挺対協に沈美子裁判などについて取材を申し込んだが、「日本メディアの取材は受けません。質問についても確認することはできません」という回答だった。

被害者を無視した運動に何の意味があるのか
 12月12日に行われた水曜デモ。日本大使館の前で、若い女性運動家が「安倍は謝罪しろ」とシュプレヒコールを上げていた。5万ウォンを寄付する支援者の姿も見える。ゲストで登壇したマイク・ホンダ元米下院議員はガムをかみ続け、笑みを浮かべていた。

 被害者は元慰安婦だ。彼女らを無視した運動に何の意味があるのか。私はぼんやりそう考えながら、沈美子の言葉に思いを馳せた。彼女は〈遺言〉として残した書簡でこうも訴えていた。

〈解決に向けて日本も努力しているのに、水曜デモはハルモニを利用して日韓関係を悪くしようとしている悪い行いだ。それは慰安婦の立場を落とすことでもあり、国際的にも恥ずかしい行為だから止めるべきだ〉

 反日活動という終わりなき闘いに“従軍”させられている元慰安婦。彼女たちの「真の声」に耳を傾けない限り、この問題が解決する日は来ないだろう。

https://web.archive.org/web/20200523041818/https://bunshun.jp/articles/-/37913
https://web.archive.org/web/20200523042254/https://bunshun.jp/articles/-/37913?page=2
https://web.archive.org/web/20200523043131/https://bunshun.jp/articles/-/37913?page=3
https://web.archive.org/web/20200523043556/https://bunshun.jp/articles/-/37913?page=4
https://web.archive.org/web/20200523044313/https://bunshun.jp/articles/-/37913?page=5
https://web.archive.org/web/20200523045101/https://bunshun.jp/articles/-/37913?page=6

和田春樹、ユン・ミヒャンと合意の裏側 —

和田春樹、ユン・ミヒャンと合意の裏側

「尹美香氏が慰安婦合意前に東京で解決案提示…日本政府が謝罪の意思表示として賠償金出すよう主張」

「尹美香氏が慰安婦合意前に東京で解決案提示…日本政府が謝罪の意思表示として賠償金出すよう主張」
和田春樹・東京大学名誉教授「尹氏の提案、かなりの部分反映された」

 和田春樹・東京大学名誉教授(82)=写真=は19日、尹美香(ユン・ミヒャン)氏(4月の総選挙で与党「共に民主党」の比例政党から出馬して当選)が理事長を務めていた慰安婦被害者支援市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)=旧「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)=が2014年から日本で「韓日慰安婦問題合意」と同様の方法を相次いで提示し、両国の交渉の土台になったと明らかにした。

 尹氏と共に慰安婦問題の解決を促してきた和田氏は19日、電話インタビューで、「正義連が主軸になり2014年6月に東京で開催したアジア連帯会議で、日本政府の法的責任を取り上げずに謝罪の意思表示としてお金を出す案を提示した」と語った。

 和田氏の証言は、尹氏が2015年12月の慰安婦問題合意前、両国間の交渉に影響を与える案を提示し、実際に発表されると反対したという疑惑を日本側から提起したものだ。和田氏は韓日強制併合無効共同声明を主導し、慰安婦問題の解決などのため努力してきた日本を代表する進歩系の人物だ。

 和田氏は「2014年のアジア連帯会議決議文に法的解決要求が一切なく、日本政府を説得できる転換点と見て、尹氏に2015年の合意文発表まで4-5回会った」と言った。

 正義連のホームページに掲載されたアジア連帯会議決議文は、日本政府の慰安所設置・管理を通じて重大な人権侵害があったことを認めよと主張した。また、「謝罪の証拠として被害者に賠償すること」「覆すことができない、明確かつ公式の方法で謝罪せよ」とも要求した。これは、1年6カ月後に発表された韓日慰安婦問題合意文に日本の首相の謝罪、日本政府の10億円拠出、最終的かつ不可逆的な解決という3項目に相当部分、反映されたというのが和田氏の主張だ。

 和田氏は慰安婦問題解決を要求するために、2015年4月に日本の国会で尹氏らと共同記者会見を開いた。この時も尹氏はアジア連帯会議決議の決議文に基づいて慰安婦問題合意の3項目と同様の主張をした。和田氏は「尹氏らが明らかにした案の程度であれば韓日間の合意が可能だと判断した。当時の李丙ギ(イ・ビョンギ)駐日韓国大使と谷内正太郎国家安全保障局長がこれをもとに慰安婦問題合意文の作成に着手した」と話した。

 和田氏は、韓日慰安婦問題合意文発表後に尹氏が反対に出た理由については「いろいろと悩んだが、当時要求したことに100%及ばず、(慰安婦を象徴する)少女像移転問題など、考えられなかった内容が盛り込まれて反対することにしたようだ」と言った。

 そして、「正義連は慰安婦問題を提起して日本政府・日本国民を反省させるのに大きな功績があった。そのような努力がなければ進展がなかったことなので、今回の事態には胸を痛めている」と述べた。

 また、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は被害者中心主義を強調してきたが、慰安婦被害者の4分の3が日本政府からの拠出金を受け取ったことの意味は大きい」「日本の首相が謝罪し、慰安婦被害者たちのために日本政府が拠出金を渡したということを知ってくれればと思う」と語った。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

https://web.archive.org/web/20200523040616/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/21/2020052180017.html
https://web.archive.org/web/20200522114732/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/21/2020052180017_2.html

ウガンダにキム・ボクトンセンター、正義記憶連帯の怪しい募金 —

ウガンダにキム・ボクトンセンター、正義記憶連帯の怪しい募金

ウガンダに「金福童センター」建設、正義記憶連帯の怪しい募金(上)

昨年6月から国民を対象に募金「1200万ウォンで直接用地購入」

現地団体「最初から建設断る…戦争被害者のため私たちが買った土地」

 慰安婦被害者支援市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)は昨年6月からアフリカのウガンダに「金福童(キム・ボクトン)センター」を建てるとして、韓国国民を対象に募金を開始した。ウガンダ内戦中に性的暴行被害を受けた女性たちに、慰安婦被害者・金福童さん=2019年1月死去=の希望を伝えるという趣旨だった。ホームページにはこの事業の現地主管団体として「ゴールデン・ウーマン・ビジョン・ウガンダ」(Golden Women Vision in Uganda=GWVU)と同団体のアチャン・シルビア代表の名前が書かれていた。「現地に確保した用地」だとして土地の写真や建物の設計図面もホームページに掲載、合計約2億ウォン(約1760万円)かかるとしていた。昨年末までで、韓国国内の100以上の団体や個人が4300万ウォン(約380万円)を正義連に寄付した。

 ところが、ウガンダ側の話は違う。GWVUのシルビア代表は18日、本紙の電子メール・インタビューで、「『金福童センター』建設を推進したことはない」「昨年の半ばごろ、正義連から『金福童センター』を建てようと提案されたが、当初から拒否の意向をはっきりと伝えた」と語った。正義連の写真にある用地はGWVUがウガンダ内戦で被害を受けた女性のシェルター(shelter)を作るために購入したものだという。シルビア代表は「土地を購入した時、世界のさまざまな団体からの寄付金を受け取った。正義連にも所定の寄付金を要請したが、『内戦生存者のシェルター』を建てるためのものであって、『金福童センター』を建てるためのものではなかった」と説明、「正義連は金を集める道具として私を利用したようだ。むかむかする(disgusted)」と言った。

 しかし、正義連は19日、「GWVUと協議して(金福童センターの)用地を用意した。購入費は約1200万ウォン(約100万円)だった」「ウガンダ政府が『日本』『金福童』という名前が入ったことを問題視した」として、センター建設が失敗に終わったという趣旨の説明をした。正義連はその後、この用地をGWVUに寄付したと発表した。正義連は今年1月28日、「ウガンダ金福童センター」事業中止を発表、代わりに「米国に金福童センターを建設する計画」「本格的に募金を開始する」としていた。

 正義連は昨年6月から今年1月にかけてホームページに「ウガンダ金福童センター」に関する写真や詳細な計画を見せて募金活動をした。この計画で正義連はウガンダの都市グルの北に「約380坪」(967平方メートル)の土地を「確保完了」したと書いている。その土地と建物の購入に1億ウォン(約880万円)、各種内部工事と用品購入費に1億ウォン、計2億ウォンが必要だと述べた。

 この募金活動は今年1月末まで行われ、100以上の団体や個人が寄付金を出した。そうした中、正義連は今年1月28日に「日本政府の不当な介入で金福童センターのウガンダ建設を中止することになった」と言った。だが、既に集まっている寄付金を返すという言葉はなかった。その代わり、「米国に金福童記念館を建設する計画であり、金福童さんの1周忌(1月28日)に本格的な募金を開始する」と明らかにした。

https://web.archive.org/web/20200523035254/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/20/2020052080058.html
https://web.archive.org/web/20200523035404/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/20/2020052080058_2.html
朝鮮日報日本語版

kafc キム・ヒョンジョンの変わり身 —

kafc キム・ヒョンジョンの変わり身

米の慰安婦運動団体代表「10年前から問題提起あった」
「賠償と教育のための慰安婦行動」のキム・ヒョンジョン代表
「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」と、この団体理事長出身のユン・ミヒャン共に民主党比例代表当選者に対する寄付金流用と業務上横領の疑いがおさまらない中で、米国の慰安婦団体の代表もイ・ヨンスさんの問題提起に同参して注目が集まっている。

米国の慰安婦団体である「賠償と教育のための慰安婦行動(CARE/Comfort Women Action for Redress and Education)」のキム・ヒョンジョン代表は21日、自身のフェイスブックに「我慢してきたが、ひとことだけ言いたい」と正義連帯とユン氏を狙ったメッセージを載せた。

この記事でキム代表はまず、「イ・ヨンスさんは米国に来るたびに挺対協とユン・ミヒャン氏に対する問題意識を打ち明けてからもう10年にもなる」とした。キム代表は「それでも(イさんは)いったん韓国にお帰りになると、彼女らに怒鳴るどころか、けっきょくはみずから気を引き締めて再び水曜デモにお立ちになることを見て私は粛然とした」とし、「慰安婦運動が政治的で組織利己主義に向かう行くことを気づいて、挺対協にもナヌムの家にも所属することを拒否しながら独立して活動を広げて来られて、まさしくそうだったのでアメリカで見事活動をすることができた」と説明した。

続いて「イ・ヨンスさんが提起された根本的な問題は、果たしてこの30年のあいだ運動が何をしたのか、この30年間で解決できない運動方式を反省し、どのように解決すべきかに関するもの」だとし、「慰安婦運動の代表活動家が国会議員にることが、果たしてその仕事をやりとげる方法なのかに対する基本的な質問」だと付け加えた。

キム代表は「一昨日、イ・ヨンス ハルモニとマイク・ホンダ議員、そしてサンフランシスコ慰安婦正義連帯の共同議長であるお二人の判事が電話会議を持った」とし、「三人とも、あなたが英雄であなたの言葉は私たちにインスピレーションを与え、私たちはあなたの言葉に100%同意し支持すると語った」と明らかにした。

米国カリフォルニア州で慰安婦問題の賠償と教育のために励む団体であるCAREを率いるキム代表は、2007年に米下院が慰安婦決議案の採択に貢献した主役の一人だ。キム代表は李ハルモニが米国議会の公聴会場で証言をするときに通訳を務めるなど、慰安婦被害者らが米国で活動するところに大きな役割を果たしてきた。去る2013年にはカリフォルニア州グリンデールの、米国内初の「平和の少女像」を建てることも主導した。
毎日経済_キム・ユシン記者 | (C) mk.co.kr入力 2020-05-22 16:19:25
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「李容洙さん、10年前から尹美香氏・正義連の問題点を打ち明けていた」
中央日報日本語版2020.05.22

旧日本軍慰安婦被害者である李容洙(イ・ヨンス)さん(92)が10年前から日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯〔正義連、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)〕と与党「共に民主党」当選人で挺対協元代表のの尹美香(ユン・ミヒャン)氏に対する問題点を周辺に打ち明けていたこと分かった。

22日、李さんの米国活動を助けてきた通訳者Aさんは自身のフェイスブックに「言うのを我慢してきた最低限の言葉だけをここに書く」とし「李容洙さんが米国に来られるたびに正義連・尹美香に対する問題意識を私たちに話し始めてもう10年経とうとしている」と書いた。

該当の投稿でAさんは「(問題について話して)韓国に帰ると彼ら(正義連と尹美香)にひとこと言うことはあっても、結局は自ら心を治めて再び水曜デモに立つところを見ながら私は粛然とした。おばあさんはそのような人だ」と話した。

あわせて「李容洙さんが慰安婦運動が政派的に組織利己主義で進んでいることに気づき、正義連にも、ナヌムの家にも所属するのを拒んで独立的に活動をしてこられた」とし「そのような人だから米国で輝かしい活動をした」と話した。

この文によると、Aさんは李さんの米国活動を助けた。

Aさんは「2007年慰安婦決議案(米国下院が第2次世界大戦当時の旧日本軍慰安婦強制動員に対する日本政府の公式的な謝罪等を要求して通過させた決議案)、2015年安倍氏訪米時に日本を圧迫するデモ、2015年サンフランシスコ市議会記念碑設置決議案通過などは李容洙さんがいなかったら不可能な成果の一部」と明らかにした。

Aさんはこの文で、李さんが提起した根本的な問題の中身をきちんと見つめなければならないという。Aさんは「過去30年間の運動が何をしたのか、過去30年間解決できない運動方式を反省し、ではどのように解決するべきか、慰安婦運動の代表活動家が国会議員になることが果たしてその問題を解決する方法なのか、これが(おばあさんの)根本的な質問」としながら「もちろん慰安婦活動をする団体が募金した寄付金を透明に使ったかどうかも大変重要な問題提起」と説明した。

これに先立ち、7日李さんは記者会見を開いて「正義連の後援支援金がどこに使われているのか分からない。水曜集会に参加しない」と宣言した。Aさんによると、これに関連して2日前、マイク・ホンダ元米国下院議員らと李さんが電話で話をしたと伝えた。ホンダ氏は2007年、米国下院慰安婦決議案の通過を主導した。

Aさんは「一昨日、おばあさんとマイク・ホンダ氏、そしてサンフランシスコ慰安婦正義連帯共同議長である2人の判事(Lillian Sing氏とJulie Tang氏)がカンファレンスコールを開いた。おばあさんのメッセージは大きく響いて明確だ」とした。これによると、当時の電話で3人は一様に李さんに対して「あなたは英雄だ。あなたの言葉がわれわれにインスピレーションを与えてくれる。われわれはあなたの話に100%同意して支持する」とした。

李さんの側近Bさんもこの日、Aさんの投稿文を自身のフェイスブックに紹介しながら、李さんがホンダ氏と電話をしている様子を写した写真を掲載した。Bさんは昨年からおばあさんの運転手を買って出た側近で、記者会見以降、李さんと行動を共にしている。

Bさんはフェイスブックに李さんがホンダ氏と電話をしている様子を収めた映像も掲載した。Bさんはおばあさんの通訳者(Aさん)について「米国で李容洙さんの活動をその誰よりもよく知っている人」と紹介した。李さんも側近に対してAさんを「通訳して悲しいとときは一緒に泣いて、うれしいときは一緒に笑った人」と紹介したという。

李さんは長い間、正義連の後援金不正使用疑惑などの問題を悩んできたとみられる。Aさん以外に、これに先立ち李さんの記者会見主催を助けた「行こう!平和人権党」の崔容相(チェ・ヨンサン)代表も中央日報の電話取材に対して「おばあさんが正義連と尹美香の慰安婦問題解決方式などについて周辺に問題を提起してきてかなり経つ」とし「数回記者会見を準備して今回伝えることになった」と話した。

https://web.archive.org/web/20200523023842/https://japanese.joins.com/JArticle/266243

kafc care挺対協スキャンダルの余波食らう —

kafc care挺対協スキャンダルの余波食らう

Phyllis KimさんはGaseul Jeeさん、他36人と一緒です。
20時間前 ·
위안부행동 (CARE) 재정에 관하여

지난 7일 이용수 할머니의 기자회견 후 일본군 “위안부” 피해자들의 인권과 명예를 회복하고 가해자 일본정부의 책임을 묻는 운동을 주도해 온 정의연에 대한 수많은 의혹들이 꼬리를 물고 터져 나오고 있습니다. 일부에서는 문제가 되는 부분과 위안부 운동 전체를 구분하지 않고, 정파적 관점에서 무조건 부인하고 덮으려는 시도도 있고, 일부 문제가 되고 있는 의혹을 전체 위안부 운동으로 확대해석하여 운동의 기반을 흔들려는 악랄한 시도도 발생하고 있습니다. 그러나, 우리는 이 문제제기가 지난 30년간 피해자에서 활동가로, 활동가에서 국제여성인권운동가로 거듭나신 이용수 할머니로부터 나왔다는 사실에 주목해야 합니다.

지난 2007년부터 미국에서 할머님들께 인권과 정의를 찾아드리기 위한 활동을 해 온 저희 위안부행동 (구 가주한미포럼)은 특정 단체 혹은 특정 개인에 대한 의혹으로 인하여 순수한 열정으로 활동해 온 여타 단체들까지 편견과 의혹의 대상이 되지 않을까 우려를 표명합니다. 저희는 단체설립 이후 활동을 해 옴에 있어 동포들이 지원해 주신 소중한 기부금을 할머니 이슈를 해결하는 활동에만 100% 써 왔다는 것을 알려드리며, 이에 저희 재정을 공개하고 할머니 운동을 지지해 오신 모든 분들과 공유하고자 합니다.

2013년: https://drive.google.com/…/1X9IHcwhTP0gUI20sK3O2cl7-pI…/view
2014년: https://drive.google.com/…/1EYMYKPoi8nSb1H5BUzI4YfB3_F…/view
2015년: https://drive.google.com/…/1k0car6klD1jTASoYyZ9I1Gwo–…/view
2016년:
https://drive.google.com/…/1XS3_XaVHzD5dxsRKYOidSxIPxp…/view
2017년:
https://drive.google.com/…/1Ej7oKZHAYp1pAp3-RpTTgvAZ8X…/view
2018년: https://drive.google.com/…/1iVW2lsqXZcr5Gk40zJ92gU4vnP…/view

요약: 2012년부터 2018년 말까지 총 모금액 $277,938 (약 3억4천만원)
2012년부터 2018년 말까지 총 지출액 $142,555 (약 1억7천5백만원)
2020년 5월21일 현재 잔고 $72,204.66 (약 8천9백만원)

저희는 미국에 설립된 비영리 단체이기 때문에 매년 세금보고를 통해 수입과 지출 내역을 연방 세무국에 보고를 합니다. 미국 내에 설립된 모든 비영리단체의 세금보고자료는 Guidestar.org 를 통해 검색이 가능합니다. 비영리 단체의 주요 수입은 후원자들의 기부금과 각 재단에서 받는 사업비 (Grant)입니다. 그렇게 모아진 수입원에서 큰 비중을 차지하는 것이 운영비입니다. 운영비는 대부분 사무실 렌트와 실무진의 급여입니다.

저희는 단체 설립 때부터 모든 실무진이 급여를 받지 않고 자원봉사로 운영해 오고 있으며 인건비는 특정한 프로젝트나 전문분야의 경우 외부인력에게만 한시적으로 지급해 왔습니다.

저희가 법인을 설립한 후 저희가 해 온 연도별 주요 사업은 다음과 같습니다. (누락된 내용이 있을 수 있으니 양해 바랍니다)

2012년: 121 결의안 통과 5주년 기념 전시회 및 글렌데일 시 행사 | 글렌데일 소녀상 건립을 위한 모금 및 캠페인 (김복동 할머니와 윤미향 대표 참석)

2013년: 글렌데일 소녀상 캠페인 및 제막식 (김복동 할머니와 윤미향 대표 참석)

2014년: 글렌데일시 소녀상 설치 후 돌아가신 할머니들 추모제 주관 | 소녀상 철거소송 방어지원 (이옥선, 강일출 할머니 증언으로 법원에 의견서 제출) | 미 국무성 및 백악관 방문, 관계자 면담 (이옥선, 강일출 할머니 증언) | 다민족 연대체에서 글렌데일시 지지 공동기자회견 | 121 결의안 7주년+글렌데일 소녀상 1주년 기념식 (이용수 할머니)

2015년: 아베의 미 연방 양원연설 저지 캠페인 | 아베 방미시 보스턴, 워싱턴, 엘에이, 샌프란시스코 그림자 시위 (이용수 할머니) | 샌프란시스코 위안부 기림비 설치를 위한 시 결의안 통과 지원 (이용수 할머니) | 샌프란시스코 위안부정의연대에 합류, 기림비 건립활동 | 위안부 소설 미국 도서관에 보내기 캠페인 (400여권 보냄) | 이용수 할머니 동포들과의 만남 | 121 결의안 8주년+ 글렌데일 소녀상 2주년 기념식 | Triple A 1기 프로젝트 지원 (자전거로 대륙횡단 대학생 프로그램)

2016년: 캘리포니아 고등학교 개정 교과과정에 위안부 문제 포함시키는 캠페인 주도 (성공) | 한일합의 철회 캠페인 (이용수 할머니와 유엔본부에서 유엔출입 기자단과 기자회견), 뉴욕시의원의 지지성명 | 마이크 혼다의원과 한일합의 비판 기자회견 | 엘에이시의회에서 이용수 할머니 연설, 시의회 표창장 수여 | 샌프란시스코 시의회에서 이용수 할머니 연설, 시의회 표창장 수여 | 캘리포니아 상원의장이 상원에 초청해서 지지표명, 상원의장 표창장 수여 | 이용수 할머니와 함께 캘리포니아 교육부 관계자들과 만나서 위안부 문제 교육의 필요성 설득 | 샌프란시스코 기림비 건립활동 | 샌프란시스코 위안부정의연대와 함께 국제연대 활동 (중국 상하이, 난징, 서울, 대구, 동경, 오사카)

2017년: 국제연대 (동경 박물관 회의에서 발표) | 샌프란시스코 기림비 제막식 (이용수 할머니 참석) | 애틀란타 소녀상 건립 지원 | 뉴욕 퀸스 칼리지 위안부 컨퍼런스에서 발표 | 고등학생, 대학생 대상 강연 | 121 결의안 10주년 기념식 | 국제연대 (위안부정의연대와 서울 유네스코 등재위원회 컨퍼런스 참석, 동북아역사재단 컨퍼런스에서 발표)

2018년: 독일 공공부지에 소녀상 건립 지원 | 국제연대 (위안부정의연대와 서울방문, 고려대 강연회) | “영원한 증언” 대화형 비디오 프로젝트 시작 | 각 학교 강연 및 영화상영회 | 글렌데일 소녀상 5주년 기념식 | 학생들 대상 포스터 경연대회 | 위안부 문제 교사용 자료집 제작, 무료배포

2019년: AI “영원한 증언” 대화형 비디오 프로젝트 | 위안부 교육자료집 1,500권 무료 배부 및 특강 | 10회의 국내외 특강 | “주전장” 미국내 대학 순회상영 | 고등학생 대상 “비디오 경연대회” | 국제연대 (유네스코 등재 위원회 활동 지원, 독일 현지단체인 “풍경”에 소녀상 기증 및 현지행사) | 엘에이와 샌프란시스코에서 김복동 할머니 추모제 | 글렌데일 소녀상 훼손사건 대응 등

저희는 할머니 운동을 통해 모여진 기금이나 정치력 등의 자산은 결코 다른 목적을 위해 쓰지 않고, 위안부 문제 해결을 위해서만 쓴다는 원칙을 지켜나갈 것을 약속드립니다.

일본군 위안부 문제의 올바른 해결을 위한 활동에 여러분의 변함없는 신뢰와 관심, 그리고 지지를 부탁드립니다.

 
https://web.archive.org/web/20200523032428/https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2327789910856778&id=100008773745281

韓国紙「女性基金からの受取を報じて来なかった」 —

韓国紙「女性基金からの受取を報じて来なかった」

「今まではこうした複合的な問題が「日本の国家的責任の認定と賠償」という支配談論に埋もれてきた。国家と言論さえも聖域に触れることができなかった。アジア女性基金を受けた被害者が61人もいるという事実、そしてこれをめぐる葛藤にほとんどのメディアが目を背けてきた。その死角地帯で慰安婦団体は正義を独占してきた」

 

【時視各角】慰安婦団体「正義連」、会計問題が本質なのか
中央日報日本語版2020.05.22

マリア・ロサ・ヘンソンさんは16歳だった1943年4月、フィリピン・マニラ付近で日本軍に連れて行かれ、9カ月間の慰安婦生活をした。心の傷を隠して生きていたが、92年に慰安婦被害者を捜しているというラジオ放送を聞き、勇気を出してメディアの前に立った。フィリピン最初の慰安婦公開証言だった。これをきっかけに国内外の慰安婦運動に積極的に参加した。96年に日本の団体から「贖罪金」を受けた。韓国の挺身隊問題対策協議会(挺対協)が「受ければ公娼になるのと変わらない」と言ったそのお金はアジア女性基金だった。村山富市首相時代に設立されたアジア女性基金は民間募金を基盤とするものの、財団運営費用は政府が出した。「半官半民」の性格の基金を、挺対協は日本政府の責任回避手段だとして拒否した。ヘンソンさんはこのお金を受けて語った。「今まで不可能だと思っていた夢が実現した。本当に幸せです」。他界する1年前のことだった。

「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の不透明な会計が連日、俎上に載せられている。不正が確認されれば法的な責任を取ればよい。しかしそれで終わるのか。過去30年近く韓国人の心の隅にあった慰安婦運動談論がここで終われば、あまりにも虚しくはないだろうか。

慰安婦問題には複雑なものが絡んでいる。個人の希望と集団の解決法が異なる場合もある。現実論と理想論が交差する。今まではこうした複合的な問題が「日本の国家的責任の認定と賠償」という支配談論に埋もれてきた。国家と言論さえも聖域に触れることができなかった。アジア女性基金を受けた被害者が61人もいるという事実、そしてこれをめぐる葛藤にほとんどのメディアが目を背けてきた。その死角地帯で慰安婦団体は正義を独占してきた。李容洙(イ・ヨンス)さんをはじめとする被害者当事者の怒りはこうした閉じられた談論構造に対する問題提起だ。

2015年に韓日政府が12・28慰安婦問題合意を発表した後、日本の進歩学者の和田春樹東京大教授と在日朝鮮人の徐京植(ソ・ギョンシク)東京経済大教授の間に論争があった。和田教授は日本の現実を考慮すると、この合意の白紙撤回は不可能であり、その上で次の運動の段階を考えるしかないという考えを示した。これに対し徐京植教授は「初心はどこに行き、なぜ反動の流れに足をひたすのですか」という公開書簡を送った。現実主義と理想主義の対立だ。和田教授は韓国の市民団体から「日本人の限界」という非難まで聞いた。金大中(キム・デジュン)救命と反軍国主義活動に率先し、進歩陣営から日本の良心という声を聞いていた和田教授だった。

韓国慰安婦運動団体の「非妥協」の前に日本の進歩知識人は困惑している。日本社会の保守化の雰囲気の中で、正義連などが主張する完全な国家責任認定は事実上可能性がないからだ。不可能な目標を前に出した強硬論はむしろ日本国内の極右派の立場を強めるという指摘が出る。

一次的な責任はもちろん日本だ。やむを得ず妥協しながらも、繰り返し違う発言をする態度は韓国人の感情に障る。「不可逆」という馴染みのない言葉で国民の同意を得られなかった朴槿恵(パク・クネ)政権の無感覚も問題だった。現政権は責任がないのか。厳然たる国家間の合意を覆してしまえば創意的な解決策を見いだすべきだが、破棄や再交渉は要求しない。反日感情を政権の支持に活用しながらも外交的な負担は負わないという無責任な姿勢だ。解決しない問題の前で慰安婦被害者は永遠のシシュポスの苦痛を強要されている。

正義連は現実に背を向けた「理想の塔」を建てて、その中に被害者を閉じ込めてしまった。物神化された理想の前で被害者を疎外した。これが問題の本質ではないのか。生存する慰安婦被害者はあと18人だ。他界する前の日本の「誠意のある謝罪」だけが解決方法だという。「誠意」の基準は誰が定めるのか。民族または良心を名分にして被害者から心の平和を得る機会を奪う資格は誰にもないはずだ。

イ・ヒョンサン/論説委員 https://web.archive.org/web/20200523022929/https://japanese.joins.com/JArticle/266242

武藤正敏 挺対協スキャンダル —

武藤正敏 挺対協スキャンダル

韓国の慰安婦支援団体が窮地、疑惑続出で崩壊寸前の現状を元駐韓大使が解説

与党はユン前理事長を切り
政権と正義連を守るのか
元慰安婦の支援団体である正義記憶連帯(以下“正義連”、韓国挺身隊問題対策協議会〈以下“挺対協”〉の後継団体)前理事長の尹美香(ユン・ミヒャン)氏をめぐる不正疑惑は、検察当局が正義連のソウルの事務所に家宅捜索に入るなど、新たな展開が見えてきた。

これまでユン前理事長をかばってきた政府与党も、不正疑惑が深刻化するにつれてユン前理事長に対して厳しい発言をし始めている。

政府与党はこれまで同様、政権内の不正疑惑は断固としてもみ消す姿勢であった。だが、今回は不正を告発したのが元慰安婦の中心的活動家、李容洙(イ・ヨンス)氏であるだけに、勝手が違うようだ。当初、ユン前理事長や正義連に批判的だったのは、保守系の野党とメディアであったが、最近では文在寅政権に近いハンギョレ新聞などもこの疑惑に関して積極的に取り上げるようになっていることも、もみ消しを難しくしている要因だろう。

これを受け、与党内の雰囲気も徐々に変わってきている。事態の推移を見極める必要があるが、正義連を守るためにはユン前理事長を犠牲にせざるを得ないのではないかという見方も出始めている。

正義連とユン前理事長の態度の変化
イ・ヨンス氏の記者会見に注目
元慰安婦のイ・ヨンス氏の告発に対する正義連の反応はひどいものだった。

最初は「イ・ヨンスさんの記憶が歪曲(わいきょく)された」という人格を否定するようなもので、その後はさらに「大金のために態度を変えた」(ユン氏の夫)と侮辱。最終的には「保守勢力の謀略だ」と開き直った。

しかし、各種会計不正と公金流用疑惑が次々と明らかになると、正義連の反応に耳を貸す国民も少なくなっていった。中でも、最も疑惑が深まった契機が、安城(アンソン)の不動産購入疑惑である。この不動産は元慰安婦の憩いの場という位置付けでありながら、元慰安婦のためにほとんど利用されてこなかった。

そればかりか、挺対協とユン前理事長はこの物件を7億5000万ウォンで買い、1億ウオンの改装費をかけながら、イ・ヨンス氏の告発の翌日、購入価格を大幅に下回る4億2000万ウォンで売却した。

この不可解な不動産売買について、背後に何か隠さなければならないことがあるための隠蔽工作だとの見方が広がった。通常価格を大幅に上回る価格で購入し、売買を仲介した安城新聞代表だった李圭閔(イ・ギュミン)氏との間で裏取引が行われたのではないかとの疑惑へと発展している。

この不動産売買疑惑が発覚して以降、韓国世論の正義連、ユン前理事長に対する見方が大きく変わった。

世論の雰囲気を察知したのか、ユン前理事長の態度も変わってきた。

20日付のハンギョレ新聞では、元慰安婦のイ・ヨンス氏が同日、「(ユン前理事長が私のところに)来て膝をついて許しを乞うているが、いったい何の許しを乞うているのか私には分からなった」と述べたと報じている。

さらに、一部のメディアでは19日、ユン前理事長がイ・ヨンス氏と韓国大邱市(テグ)で面会し、「イ・ヨンスさんが涙を流してユン前理事長を許した」と報じた。だが、イ・ヨンス氏は「(ユン前理事長が)一度抱きしめてほしいというので、一度やってあげた」「そうしたら、年寄りで気持ちが弱くなっているせいか、涙が出てきた。ただそれだけだ」と述べ、ユン前理事長側の「イ・ヨンスさんがユン前理事長を許した」との説明を否定した。

イ・ヨンス氏は25日、記者会見の開催を予定しており、新たに正義連やユン前理事長についての疑惑が出てくるか注目されている。

ユン前理事長に対し
韓国政府も関与を始める
そもそも、正義連はイ・ヨンス氏が高齢のせいで記憶が歪曲されていると、イ・ヨンス氏の人格を否定した。そして、ユン前理事長は自分が曺国(チョ・グク)前法務部長官に対するバッシングのような仕打ちを受けていると、被害者のような態度をして開き直っていた。

しかし、ユン前理事長はマスコミの追及が厳しくなり、不正疑惑が広がってくるとイ・ヨンス氏を訪ねて許しを乞うている。

何も悪いことをしていないと開き直るのであれば、なぜ膝をついて許しを乞わなければならないのか。イ・ヨンス氏が「許した」とマスコミに公表しなければ、自分を守ることができないと考えたからではないのだろうか。

陳永(チン・ヨン)行政安全部長官は19日、国会行政安全員会に出席して、「正義連に22日までに証明資料を提出するよう要求した」「違法や不当な場合があれば妥当な措置を取りたい」と述べた。

韓国の法曹界では、告発内容が事実と確認されれば、寄付金・交付金の使用や会計不正に絡む横領容疑と、ソウル郊外の京畿道安城市にある建物の購入に絡む業務上背任行為の2つについて、法的に追及できるとみているようだ。

ユン前理事長を守るべきなのか
見解が分かれる与党「共に民主党」
疑惑の深まりにもかかわらず、与党「共に民主党」の公式な立場は、依然として成り行きを見守り静観するというものだ。

20日時点でも、同党の姜勲植(カン・フンシク)首席報道官は会見で、「外部による会計監査と行政安全部などによる監査の結果を見て、総合的に判断した上で立場を明らかにする」と述べた。さらに記者団に対して、「(ユン前理事長)本人は、さまざまな方法で説明すべきことを説明すると承知している。事実関係が最も重要であり、それを中心に問題を処理する方針だ」と重ねて静観の姿勢を強調した。

党内では、疑惑について「論争や異論が多いわけではない」としながらも、「事案を重く、厳しく見ている」と述べた。

しかし、党内では危機感が芽生えている。

李洛淵(イ・ナギョン)前首相は「さまざまな問題意識を、責任ある党役員と意見交換した。具体的措置は議論されておらず、党で検討した後、決定するものとみられる」と述べた。

また、ある民主党議員は「先週末を前後して、憩いの場ペンション収益金論争、アパート購入資金論争などが新たに出てきたが、この2種類の疑惑だけはユン氏本人が必ずクリアしない限り、このままやり過ごすことは難しい」と述べた。それだけではなく、別の議員からは「党は、正義連はさておきユン氏個人の不正までカバーするつもりはない」と見放す発言も漏れてきている。

こうした事態を受け、党の最高委員の一人はハンギョレ新聞に対し、「非公開の最高委員会会議で今までの状況報告と最高委員の意見交換があるだろう」と述べ、この問題の収拾に本格的に乗り出す可能性を示唆した。

ただ、すぐに党員権を剥奪するつもりはないようだ。ユン前理事長の処遇決定のカギは、共に民主党の李海チャン代表が握っているというのが多くの関係者の見方である。

野党は市民団体の構造問題と指摘
与党は市民運動否定を危惧
一方で、この疑惑は「個人の逸脱か、構造的問題か」という論争にも発展している。

共に民主党からは「一人運営体制から出てきた問題」(金鍾民〈キム・ジョンミン〉議員)という主張が出ているが、野党の未来統合党では「聖域化された市民団体の問題」との認識が強い。

実際に、共に民主党の盧雄来(ノ・ウンレ)議員はラジオインタビューで、「正義連の会計不正疑惑が、健全にしっかりとやっている市民社会活動まで根こそぎ否定されたり、蔑まれたりするような状況になってはいけない」と主張し、野党の主張を牽制。他方、野党の未来統合党などは「個人の逸脱やミスとしてだけ見るには難しい」「政府補助金や国民の寄付で維持されている他の市民団体に対しても、大きなビルを購入して資産が大きくなり、大企業でもないのに職員が非常に多い大規模な組織になったものがある」と指摘している。

元慰安婦については、多くの元慰安婦が共同で生活する「ナヌムの家」でも、巨額の後援金を元慰安婦に対して使わず、不動産や現金資産として保有し、今後は曹渓宗のホテル式老人療養院に使おうとしているとの内部告発がなされている。

噴出する告発を耳にすると、正義連関係の不祥事の原因がユン前理事長だけにあると片付けるのは無理があると言わざるを得ないだろう。

 

文大統領の「被害者中心主義」は欺瞞?
相変わらず責任回避
では、文在寅大統領をはじめとした青瓦台は、この疑惑をどう捉えているのだろうか。

青瓦台は「今後の国政には関係がない」「ユン氏は共に民主党所属なので、立場を表明すべき事案ではない」として関与を避けている。別の青瓦台関係者は「この問題に(大統領と青瓦台を)引き込もうとしないでもらいたい」と、露骨に距離を置く姿勢を明確にしている。

韓国の歴代政権は元慰安婦の問題について迷走を繰り返してきた。それは慰安婦の問題を協議する相手がユン前理事長に一本化されていたため、ユン前理事長の意向を汲んで、しばしば立場を変更してきたからである。日本と非公式に了解した事項でも平気で無効化した。その最たるものが「(2015年の)日韓合意」である。

文大統領は「(2015年の)韓日合意で慰安婦問題は解決しない」として、合意の事実上の無効化を宣言し、「被害者中心主義」を強調した。18年1月に今回の告発をしたイ・ヨンス氏、ユン前理事長を青瓦台に招き、「過去の政権による合意は誤りだった。早期に後続措置を取りまとめてもらいたい」と発言した。

しかし、今に至るまで後続措置については未完のままである。そして今回イ・ヨンス氏が告発した正義連の不正疑惑の解決には、無関心で、解決に乗り出そうとしない。

今年初め、大韓弁護士協会は声明を出し、「政府は日本軍慰安婦問題の解決に積極的に取り組むべきだ」と主張していた。しかし、日本側が慰安婦問題について話し合いなどに応じる見込みは全くなく、元慰安婦に関する後続措置を一方的に述べた文政権に、新たな解決策などあるはずがない。日本との後続措置の交渉は糸口さえ見つけられないはずだ。

正義連をめぐる疑惑は、韓国の国内問題である。これまで歴代韓国政権が行ってきた、元慰安婦について何か問題が起こると矛先を日本に向けて補償や譲歩を引き出すという手法は通用しない。

文大統領が述べた「被害者主義」を貫くのであれば、正義連の疑惑に真摯に取り組み、元慰安婦が得るべき利益を回復するのが筋である。

イ・ヨンス氏は青瓦台の姿勢について何も述べていない。だが、これまでの青瓦台の無関心は責任回避のための行動だと責められて然るべきだ。イ・ヨンス氏含め元慰安婦たちが、これまで文政権の政治的宣伝に利用されたと批判されても不思議ではない。

イ・ヨンス氏が述べた、「だまされるだけだまされた、利用されるだけ利用された」というのは、ユン前理事長に対してだけでなく、文大統領にも当てはまるのではないか。

正義連の問題は静観して
終わるものではない
文政権に近いハンギョレ新聞は20日付の社説で、次のように戒めている。

「ユン当選者は今の事態が慰安婦の人権運動に対する韓国社会の信頼に直結する問題だという認識を持たねばならない。保守勢力とマスコミが悪意的に問題を歪曲し、政治的に利用していると反駁(はんばく)するだけで解決する問題ではない。(略)慰安婦の人権運動が満身創痍になっている事態を収拾できない。検察の捜査が始まった状況で、これ以上矢面に立つことを恐れてはならない」

正義連とユン前理事長に対する不正疑惑は、これまで元慰安婦の問題に真剣に取り組んできた多くの人々を落胆させている。本来であれば、文大統領自身が立ち上がって不正に取り組むべきだが、文大統領は拙著「文在寅の災厄」で述べたように、都合の悪い問題は避けて通るのが常であり、避け続けようとするだろう。
その場合、与党が対応しなければならないが、それは正義連そのものへの対応ではなくユン前理事長の党籍剥奪、国会議員の辞職という中途半端な処分で幕引きをするのではないだろうか。ユン前理事長を処分することで、正義連への問題波及を防ぎ、野党の未来統合党の構造的問題だという指摘をかわそうとするだろう。

元慰安婦問題は日韓間で解決された問題である。それを正義連、特にユン前理事長は解決されないように妨害してきた。正義連は、戦後の日本政府が行ってきた補償や取り組みについて元慰安婦や韓国世論に正しく伝えず、歪曲してきた。慰安婦問題がここまでこじれ、長期化した背景には、慰安婦問題の市民団体の窓口を挺対協ユン前理事長に一元化してきたことで、元慰安婦の本当の声が届かなくなっていたことが大きな要因である。

ユン前理事長が慰安婦問題の解決よりも、自身の利益を優先させてきたことが明白となった今、韓国国民は元慰安婦がこれまで伝えようとしてきた声に耳を傾け、そのために日韓の歴代政権がいかなる努力を払ってきたか、改めて考え直してほしい。

(元駐韓国特命全権大使 武藤正敏)

https://web.archive.org/web/20200522060728/https://diamond.jp/articles/-/238086

http://web.archive.org/web/20200523020830/https://diamond.jp/articles/-/238086?page=2

http://web.archive.org/web/20200523021345/https://diamond.jp/articles/-/238086?page=3

http://web.archive.org/web/20200523021633/https://diamond.jp/articles/-/238086?page=4

ニューズウィーク 挺対協スキャンダル —

ニューズウィーク 挺対協スキャンダル

韓国、元慰安婦を支援する市民団体と尹美香前理事長の寄付金疑惑が問題に
2020年5月22日(金)15時30分
佐々木和義 ニューズウィーク

<元慰安婦を支援する市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)と前理事長で4月の総選挙で当選した尹美香(ユン・ミヒャン)氏の不正疑惑が問題となっている…>

ソウル西部地方検察庁は2020年5月20日、元慰安婦を支援する市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)と前理事長で4月の総選挙で当選した尹美香(ユン・ミヒャン)氏の不正疑惑の捜査に着手した。

元慰安婦が正義連の会計に疑問を提起し、慰安婦問題の解決に役立たない水曜集会はなくすべきだと批判した。正義連は5月13日に主催した定例の水曜集会で寄付金の横領や流用はなかったと主張したが、次々と疑惑が浮上し、地検が捜査に乗り出したのだ。野党の一部は尹氏の議員辞職を求めるが、氏が所属する与党は事実関係の確認が先という立場を取っている。

元慰安婦の李容洙さんが告発
正義記憶連帯(旧韓国挺身隊問題対策協議会、以下、挺対協)は慰安婦問題が浮上した直後の1992年から毎週日本大使館前でデモを主催。2011年12月には大使館前に慰安婦像を設置し、韓国内外で慰安婦像の設置を推進して、慰安婦問題に関する諸場面で中心的な役割を担ってきた。そして代表の尹美香氏は2020年4月の国会選挙に与党から出馬して当選した。

5月7日、元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さんが、団体に寄せられた義援金が元慰安婦のために使われていないと提起した。李さんは水曜集会に参加し、2007年と15年に渡米して慰安婦問題を訴えるなど、積極的な活動を行なってきた元慰安婦だ。

李さんはまた、憎しみだけを教える集会は教育にもならず、集会をなくすべきだと批判した。関連団体が出版した慰安婦の事例をまとめた本も「内容が検証されていない」と主張する。

補助金、寄附金をめぐって相次ぐトラブル
2015年、日韓両政府は慰安婦問題で合意し、日本政府が10億円を拠出して「和解・癒やし財団」が設立されたが、正義連の前身である挺対協は、元慰安婦と家族に財団の支援金を受け取らないよう説得した。1995年、当時の村山政権がアジア女性基金を主導したときも反対運動を展開し、挺対協の働きかけで、基金から償い金を受け取った元慰安婦は韓国政府の支援対象から外されている。

元慰安婦の故沈美子(シム・ミジャ)さんら元慰安婦13人が、2004年、挺対協が慰安婦のためになっていないとし、挺対協とナヌムの家に対する「募金行為およびデモ動員禁止仮処分」を裁判所に申請している。沈さんは、日本の最高裁から最初に認定を受けた元慰安婦だが、韓国政府の支援対象から外され、名簿からも除外された。

2015年12月の合意時点で生存していた元慰安婦47人のうち支援金を受け取ったのは34人で、元慰安婦の共同生活施設「ナヌムの家」に入居する11人は支援金を申請しなかった。「ナヌムの家」は仏教宗派の曹渓宗が運営する施設だが、19年に寄せられた義援金25億ウォンのうち、元慰安婦のための支出は6400万ウォンに過ぎなかったと職員が告発している。残る2人の元慰安婦は受領前に財団が解散したため、支援金を受け取っていない。

挺対協は2018年7月、正義記憶連帯(2016年設立)と統合した後も別法人として存続している。挺対協は外交部を主務官庁とし、統合後の2018年8月以降も政府や自治体から補助金を受け取り、寄付金を募っている。正義連の主務官庁は国家人権委員会だが、2020年度、挺対協は1億700万ウォン、正義連は5億1500万ウォンの政府補助金を受給しており、二重取りという声があがっている。

挺対協は2018年3月、元慰安婦のアン・チョムスンさんが亡くなった際に現金4億7594万ウォンを支出したと国税庁に申告したが、公示された月別収支の合計は約4億690万ウォンで、アンさんに支給したとする金額が1年間の支出総額を上回っていた。

正義連も2018年度、5億6470万ウォンの寄付金を支出したと国税庁に申告したが、公示された事業支出の合計は3億2453万ウォンで、2億4017万ウォンの差が生じている。2019年にも8億6226万ウォンを支出したと国税庁に申告したが、公示の内訳合計は8億558万ウォンだった。

慰安婦でカネを稼いだと批判
韓国挺身隊問題対策釜山協議会の金文淑(キム・ムンスク)会長は、尹美香氏を慰安婦でカネを稼いだと批判する。尹美香氏が代表になって以降、元慰安婦を前面に出して金儲けをする団体になったという。正義連が18年に慰安婦に支出した額は募金総額の1.9%にあたる2320万ウォンに過ぎず、19年も3%のみだった。

公益団体は不正を防ぐため、法人口座を使用するが、正義連はSNSで募った寄付金を尹美香代表の個人口座で受け取っていた。寄付金集めに利用した個人口座は3つあり、選挙に出馬する直前まで使っていた。

国会選挙で尹美香氏を推した与党・共に民主党は、事実関係の確認が先だとして立場を留保している。告発した李容洙さんは、2019年3月1日に政府が主催した三・一運動100周年行事で金正淑大統領夫人の隣に着座するなど文政権の慰安婦政策で果たす役割は小さくない。青瓦台(大統領府)は沈黙を続けている。

https://web.archive.org/web/20200523015214/https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93472_1.php

https://web.archive.org/web/20200522093201/https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93472_2.php

 

尹美香、スキャンダル対策に尹貞玉ら利用 —

尹美香、スキャンダル対策に尹貞玉ら利用

尹美香氏、挺対協を立ち上げた名誉教授たちまで利用していた
名誉教授たち「正義連発表した元代表らの見解文、聞いたことも同意したこともない」

正義連は「1行1行読んでさしあげた」

慰安婦被害者支援市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)=「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協、正義連の前身)=は20日、自らの団体の元代表ら12人の名義で、現在横領・背任疑惑が取りざたされている尹美香前理事長をかばう「初期挺対協先輩たちの見解文」を発表した。しかし、挺対協の中核的人物であり、共同設立者でもある尹貞玉(ユン・ジョンオク)梨花女子大学名誉教授(95)=写真=は「このような見解文に同意したこともないし、同意することもできない」と述べた。

正義連は20日、旧日本大使館前で行った水曜集会で、「初期挺対協先輩たちの見解文」を発表した。挺対協初代共同代表だった尹貞玉名誉教授と李効再(イ・ヒョジェ)梨花女子大学名誉教授(95)を含む12人の名前が入った見解文には「尹美香氏は挺対協設立時の幹事をはじめ、事務総長、代表職までひたすら挺対協の運動に一生を献身してきた人物」という表現もあった。

ところが、尹貞玉名誉教授は21日、本紙の電話取材に、「私の名前で見解文が出されたのか」と問い返した後、「そんなことを言ったこともないし、見解文について聞いたこともない」と述べた。また、「挺対協や尹美香氏から最近、何の連絡ももらっていない」とも言った。

尹美香氏の国会進出については、「政治には一切関与していないという挺対協の精神に合致しないことで、おばあさん(慰安婦被害者)たちに申し訳ないことだ」と言った。そして、「挺対協は最初から『政治とは絡まない』というコンセンサスの下で出発した」「慰安婦被害者のおばあさんたちを政治と結び付けるのは、既に日本に1回利用された方々を再び利用することだ」と批判した。

しかし、見解文の作成経緯に関する質問に、正義連関係者は「(挺対協の)ある先輩が作成し、ほかの方々には1行1行読んでさしあげてご同意いただいたものだ」と説明した。作成し、同意を求めた人物が誰であるかは明らかにしなかった。

尹貞玉名誉教授は1980年代に慰安婦問題を最初に公論化した市民社会を象徴する人物の1人だ。1980年代から日本・中国などで慰安婦被害者たちに会って1人で研究を続けた。同名誉教授が挺対協を立ち上げた時、尹美香氏は幹事を務めた。

尹貞玉名誉教授は挺対協・正義連の過度の募金活動や、それに絡む不正疑惑についても批判した。「寄付はありがたいことだが、団体が前に出てお金を集めることは、慰安婦問題の実情を伝え、おばあさんたちを助けるという団体の精神に合わない」「1992年に始まった水曜集会初期も募金活動は全くなかった」と言った。そして、「頻繁に募金をしたから、それにまつわる問題も出てきたのではないだろうか。疑惑が出ること自体が清廉でないという証拠だ」と述べた。

尹貞玉名誉教授と共に慰安婦問題研究を初期に始めた李効再・梨花女子大学名誉教授側からも尹美香氏に対する批判が飛び出した。高齢の李効再名誉教授は退職後、資産を女性学界や社会に献納し、慶尚南道鎮海にいる。李効再名誉教授の弟子であり、側近でもある女性学界の重鎮A教授は21日、本紙の電話取材に「韓国の不毛な家父長制文化において、女性学と女性運動の基盤を固めた名誉教授お二人の名前を、尹美香氏の不正を覆い隠すのに利用するな」と言った。

A教授はまた、「尹美香氏を守るため、水曜集会で恩師の名前を叫ぶのは見るに堪えなかった。名誉教授のお二人は1990年に挺対協を発足させ、日本軍慰安婦問題を国際社会の主要議題にするために献身してきた方々だ。尹美香氏に対する批判を防ぐのに不名誉にもお二人の名前を出す行為はどこででも許されないだろう」と述べた。

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