【ワシントン=黒瀬悦成】米ワシントン近郊の南部バージニア州アナンデールで、韓国系米国人の市民団体が慰安婦を象徴する少女像を設置することが分かった。27日に韓国から元慰安婦を招き除幕式を行う。米国内での少女像の設置は南部ジョージア州、西部カリフォルニア州などに続き5体目とされる。

 アナンデールは、ワシントン近郊で韓国系米国人が密集して住んでいる地区。この団体は、数年前から首都近郊の公共施設に少女像の設置を図ってきた。これに対し、現地の日本大使館は地元自治体に設置を認可しないよう要請していた。同団体は今年8月、日本大使館前にトラックで像を運んで公開する示威行為も行っている。

 像が設置されるのは商業ビル敷地内の私有地で、車の通行量が多い通りに面している。

 同団体は像設置の趣旨について「日本軍の犠牲となった多数の慰安婦の悲痛な歴史をしのぶため」と主張。しかし、韓国による日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄決定などで日韓関係が険悪化する中での像設置は、新たな日韓摩擦の材料となるのは確実だ。

米首都近郊で少女像設置へ 韓国系団体が27日除幕式、米で5体目
2019.10.19 産経 https://www.sankei.com/world/news/191019/wor1910190007-n1.html