慰安婦合意「崩れつつある」=文大統領の国連演説評価-韓国団体トップ
2018年10月3日 15:04 

【10月3日 時事通信社】慰安婦問題に関する日韓政府間合意に反対している韓国の団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」の尹美香理事長は3日、ソウルの日本大使館前で開かれた水曜恒例の抗議集会で演説した。尹氏は「文在寅大統領はついに、国連総会の演説で慰安婦問題を取り上げた」と評価、「最終的かつ不可逆的な解決」をうたった合意について「破棄されていないものの、崩れつつある」と主張した。

 文大統領は演説で「わが国は日本軍の慰安婦動員の被害を直接経験した」と述べ、紛争下の性暴力根絶に向けた国際社会の取り組みに積極的に参加していく考えを表明していた。

 尹氏は「われわれの目的は単なる合意の破棄だけではない」と強調、日本政府による元慰安婦への法的賠償などを求め、引き続き運動を展開していく方針を示した。

 また、済州島で10日から行われる国際観艦式に「日本の艦艇がわが国海軍の反対にもかかわらず、戦犯旗である旭日旗を掲げて参加する計画だ」と批判。「そうした事態が起きないよう、われわれは一丸となって声を上げなければならない」と訴えた。(c)時事通信社

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