慰安婦「職業としての娼婦」 自民・桜田氏の発言要旨
朝日2016年1月14日

 ユネスコで拠出金ずいぶん出しているでしょ。あれ、私は削減することに否定的だったんだけど、もう甘いこと言ってられないよね。米国だって出してないんだから世界で孤立することはないと思うんだよね。とにかくユネスコの機能を(中国が)政治利用ばっかりしているんだったら、趣旨に反するということで拠出金を大幅に減らすべきだと思うんだよね。

 それが一つと、よく従軍慰安婦の問題が出るんで。日本でね、売春禁止法(防止法)ってのができたのは私の記憶では昭和34(1959)年だったと思うんだよね(注・成立は31年、施行は32年)。それまでは売春婦と言うけれど職業としての娼婦(しょうふ)ですよ、ビジネスですよ。これをね、何か犠牲者のような宣伝工作にね、惑わされて過ぎてんだよね。

 彼らは仕事として最近まで、今はどうか知らないけれど、今でもやってんのかね。韓国なんかでね、妓生(キーセン)パーティーってのは年がら年中、日本の観光客が来て、みんな韓国の外交・商業活動でしょうよ。営業活動でやっているわけでしょう。

 そんなのは職業としての売春婦ということをね、もうちょっと、私は遠慮することはないと思うんだよね。そういうことを遠慮しているから、間違って日本でも韓国でも広まっちゃうんじゃないかと思うんですね。そういうことをよろしくお願いしたい。

 余計なことかもしれないけれど、日韓(基本)条約を結んだ時、韓国の国家予算を日本が援助したと。金銭とかいろんな面でね。そういうことを韓国人が「知らない」と言ってんですよ。韓国人に政府が教えてないというふうに聞いてるんだけども、それ外務省から確認取りたいんですけどね、よろしくお願いします。

http://megalodon.jp/2016-0221-1351-31/www.asahi.com/articles/ASJ1G5KFZJ1GUTFK00N.html

「日韓合意できたので、不規則発言慎め」 河野洋平氏
朝日2016年1月15日

■河野洋平・元官房長官

 (日韓の慰安婦問題は)昨年の暮れに突然、合意ができて大変喜んでいる。両国政府は従軍慰安婦の方々が相当高齢になられ、急がなくちゃいけないということもあって、決断したんだろうと思っている。よくぞ決断なさったと素直に敬意を表したい。安倍総理も相当重い気持ちを持っておられたに違いない。総理と似たような考えの方々に不満が多かったわけですから。

 (慰安婦を「職業としての娼婦(しょうふ)、ビジネスだった」と称した自民党の桜田義孝元文科副大臣は)党の中堅議員ですよね。中堅がこういう発言をするのはまったく驚き。全く勉強していないというか、知識がないというか。こういう時に、こういう発言を平気でするセンスは全く理解できない。あってはならないし、政治家として失格だ。

 大局的に見れば、ここで日韓関係のなかにあったトゲを抜き、前向きの日韓関係を作っていく大きな決断を支持するかしないか、ということだ。合意ができたので、少なくとも不規則発言をするのは厳に慎んで、韓国政府が国民を説得する作業を見守らねばならない。

 日韓関係を前向きに進めるということで政府間で合意し、少女像の撤去を韓国側に要請する。韓国側も努力すると言っている。我々は韓国政府の誠意ある努力を待つ。そのくらいできないようでは、両国の信頼関係はできない。(14日、テレビ番組の収録で)

http://megalodon.jp/2016-0115-1755-13/www.asahi.com/articles/ASJ1H03W3J1GUTFK016.html