グレンデール判決歓迎出来ぬ政府恥ずかしい(ハンギョレ) — 2017年4月2日

グレンデール判決歓迎出来ぬ政府恥ずかしい(ハンギョレ)

 

[社説]LA少女像判決に沈黙する韓国外交部の屈辱

ハンギョレ 2017.03.30

米国連邦最高裁が27日、カリフォルニア州グレンデールに設置された「平和の少女像」撤去を要求する日系極右団体の訴訟を棄却した。米国の韓国人団体が「慰安婦」被害者の痛みを記憶し日本の戦争犯罪を告発しようと建設した少女像に対する日本の執拗な妨害工作に終止符を打ったのだ。
2013年7月に建設されたグレンデール少女像は、外国に設置された初めての「慰安婦」少女像だ。2014年2月、正体不明の日系極右団体がロサンゼルス連邦地方裁判所に撤去訴訟を提起して法廷闘争が始まった。裁判所は1,2審で共に原告敗訴判決を下したが、この団体は訴訟を最高裁まで引っ張った。日本政府も米連邦最高裁に第三者意見書を提出し「少女像は米日同盟に害を及ぼす危険がある」という脅迫性の主張まで展開した。菅義偉官房長官は判決直後の28日、定例ブリーフィングで「極めて遺憾」と論評した。

韓国外交部のチョ・ジュンヒョク報道官は同日、定例ブリーフィングで「韓国政府の立場があるか」という質問に「米連邦政府と地方政府間の権限問題に関する法的争点に関連した事案」とし「(外国の)裁判所判決に韓国政府として意見を出すことは適切でないと見る」と答えた。29日、中国外交部の陸慷報道官は定例ブリーフィングで同じ質問に対し「判決に賛成する。慰安婦を強制動員した第2次大戦当時の日本軍国主義の厳重な反人道的犯罪だ」と述べた。韓国と中国の政府報道官論評がさかさまになったようだ。 少女像を中国が建設したのか、我が同胞が作ったのか、こんがらかるほどだ。

韓国政府がこのように「川向こうの火事見物」のような姿勢を取るのは、「12・28慰安婦合意」を意識したためと見える。合意案には「国際社会で慰安婦問題に関して相互に非難を自制する」という内容が入っている。しかし、日本政府は米連邦最高裁に少女像撤去意見書を提出しており、判決後には「遺憾」を表明し、今後も継続的に立場を出すと公然と騒いでいる。加害者と被害者が逆転したようだ。

在外同胞が十匙一飯でお金を集めて少女像を設置し、日本の極右団体の訴訟にまきこまれ3年間苦しんでいる時、グレンデール市議会は「少女像を守る」と言い、現地の法律会社の弁護士は無料で弁論に立った。その間、韓国政府は何をしていたのか。今は少女像判決に「歓迎する」という一言も言えない。被害者には申し訳なく、国際社会には恥ずかしい。

韓国語原文入力:2017-03-30 17:48 http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/788682.html 訳J.S(1115字)

http://megalodon.jp/2017-0402-0832-00/japan.hani.co.kr/arti/opinion/26937.html

https://web.archive.org/web/20170401233150/http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/26937.html

グレンデール、日本政府が米最高裁判所に意見書提出 — 2017年3月30日

グレンデール、日本政府が米最高裁判所に意見書提出

米グレンデール慰安婦像撤去訴訟、日本政府が米最高裁判所に審理求める意見書提出

米カリフォルニア州グレンデール市に設置された慰安婦像の撤去をめぐり、地元の日本人たちが米連邦最高裁での上告審を求めていることについて、日本政府が「請求は認められるべきだ」との見解を表明した意見書を連邦最高裁に提出したことが24日、分かった。日本政府が連邦最高裁に第三者意見書を提出することは異例。米国内で相次ぐ慰安婦像・碑の設置に関し、日本政府の意見表明の機会になると判断したようだ。

像の撤去を求めているのは、現地在住の目良浩一氏と日系住民らで作るNPO法人「歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)」。地方自治体であるグレンデール市が慰安婦像設置を通じて外交問題に関して立場を表明することは、外交における全権を連邦政府に付与した米国憲法に違反するとして、2014年2月、連邦地方裁判所に像撤去を要求する訴訟を起こしたが、地裁と高等裁判所で敗訴。今年1月に最高裁に請願書を提出している。

日本政府の意見書は今月22日付で連邦最高裁に提出された。意見書では、慰安婦問題など歴史的な問題への米国の対応は「日本との国家間交渉による確立した外交方針」によって一貫していると指摘。その上で「グレンデール市の慰安婦像は確立した外交方針への妨害であり、逸脱である」と主張した。

https://web.archive.org/web/20170225033726/http://www.sankei.com/politics/news/170225/plt1702250008-n1.html

https://web.archive.org/web/20170225033915/http://www.sankei.com/politics/news/170225/plt1702250008-n2.html

カリフォルニア州グレンデール市に設置された慰安婦像について,現地在留邦人等が原告となり,グレンデール市を相手取った訴訟が行われています。現在,連邦裁判所における裁判とカリフォルニア州裁判所における裁判の二つが同時進行していますが,前者については,本年1月に連邦最高裁判所に上告がなされました。これを受け,2月22日,我が国政府は,同裁判所に対して意見書(アミカス・キュリエ・ブリーフ)を提出しました。
我が国政府は,これまでも様々な関係者に対し,慰安婦問題に関する我が国政府の基本的立場や取組について適切に説明し,正確な理解を求めてきています。今回の意見書提出も,その一環として行ったものです。
提出した意見書では,米国連邦政府が過去に示した立場や米国内の判例を引用しつつ,上告が認められるべきと考える理由を説明するとともに,慰安婦問題に関する我が国政府の基本的立場や取組について記載しています。

https://web.archive.org/web/20170228121554/http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/rp/page3_002006.html

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「米国人判事に『俺は東条が嫌いなんだ!』と言われた」 目良浩一 — 2016年8月28日

「米国人判事に『俺は東条が嫌いなんだ!』と言われた」 目良浩一

産経2016.8.27 09:30

「米国人判事に『俺は東条が嫌いなんだ!』と言われた」 米慰安婦像撤去訴訟の原告、目良浩一氏が明かす訴訟の実態とは…

米カリフォルニア州グレンデール市に設置された慰安婦像の撤去を求めた訴訟で、近く米連邦最高裁に上訴する方針を固めた原告の「歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)」の目良浩一代表(81)は、産経新聞のインタビューに応じた。これまでの法廷では複数の米国人判事から「私は東条(英機元首相)が嫌いなんだ」などと差別的な言葉を投げかけられたこともあったと振り返った。インタビューの主な内容は次の通り。

ここで引っ込むことはできない

今月4日に連邦高裁で敗訴したことを受け、最高裁への上訴を決めた。慰安婦像の撤去を求める訴えが否定されたら「日本人は多数の女性を“性奴隷”にした」との説が正当な歴史になってしまうからだ。ここで引っ込むということは、日本の尊厳を守るためには耐えられない。やはりもう一つ頑張って上訴し、最高裁で明らかにしないといけない。

私たちはグレンデール市の慰安婦像設置は連邦政府だけが持つ外交権限の侵害だと訴えている。慰安婦説、奴隷説が正しいかどうかというのは裁判にならないと考える。誰を訴えるかという問題もあり、慰安婦説を唱えた人となると、グレンデール市には関係なくなる。

私たちの訴訟は地方自治体が新たに慰安婦像を設置することを防ぐために有効だということで始めた。実際、グレンデール市以降、米国内で慰安婦像は建っていない。かなりの抑止力になっていると思う。

日本政府としての対応は「旧日本軍」の文言削除案のみ

日本政府の訴訟に関する対応は協力的ではない。個人的には理解してくれる人もいるが、組織として何もやっていない。裁判の過程でロサンゼルス総領事館と外務省にそれぞれ参考書類の提出をお願いしたことがある。日本政府としての慰安婦像に関する考え方を説明するような書類だ。提出されれば効果があるのに出してくれなかった。

一方、今年春、ある動きがあった。ロサンゼルス在住の日本人医師が、前グレンデール市長のナジャリアン氏から「何とかして問題を解決したい」との相談を受けた。そこで医師は日韓の専門家が会議を開いて問題を解決する案を考え、自身のコネクションを通じて東京の外務省の上層部に案を投げた。

かなり時間が経ってからその話が総領事館に回ってきて、総領事が韓国の総領事と解決策を協議したようだ。彼らの解決策は慰安婦像の碑文から「旧日本軍」という文言を削除するというもので、慰安婦像の撤去ではなかった。ところが、いざ会議をやろうとなったら、韓国の総領事が断ってきたようで、この動きは止まってしまったという。

ナジャリアン氏は今年4月に交代し、後任のドゥバイン市長にその後の対応を託した。私たちは7月6日に新市長に会いに行ったが、出張中だった。行き先を聞いたら「韓国」との答えが返ってきた。

「ころころ変わる判断」に「偏った判決」

米国の裁判は悪く言えばいい加減で、くるくる判決が変わる。連邦裁の一審では「原告は訴訟を起こす資格がない」という門前払いの判決を受けたが、2審では「資格がある」という。米国の法律に照らせば簡単に分かることだと思うけど、ころころ変わる。

その理由として、1審の判事は一人なのでロビー活動をかけやすいことがあるのではないか。だが、2審の判事は3人で、ロビー活動には少し手間がかかる。最高裁になれば判事の数も多くなり、ロビー活動はかなり難しくなるはずだ。だから最高裁に持っていくことは意味があると考えている。

2審の判決は非常に偏っていた。グレンデールの慰安婦像は慰安婦を記念する意思を表現したもので、それ以上のものではないという判断だった。だが、像の碑文には、旧日本軍が悪辣な人権侵害の罪を犯した、そして日本はその罪を認めるべきだ、ということが書いてある。単に慰安婦を記念して建てたわけではなく、日本を誹謗するような碑文がある。だが、判決文はこれには言及していない。

日本は米国にとって重要な同盟国だ。それなのに一つの市が同盟国を誹謗するということは、明らかに連邦政府が持つ外交権限を侵すものだ、そういう議論が最高裁でできると思っている。

最高裁に進めば、米政府が日本政府に対して訴訟の見解を問い合わせる可能性がある。その場合、日本政府は日韓合意に基づいて全て解決したと伝えるのではないかと思っている。そうであれば最高裁の判断にある程度影響を与えるのではないか。

裁判官の「東条が嫌いだ。何が悪い?」発言に唖然…

連邦裁判所での訴訟とは別に、カリフォルニア州の裁判所でも訴訟をやっているが、州の裁判官の発言にあぜんとさせられた。8月5日に州の控訴裁判所(2審)の公判があった。州の訴訟では、碑文が日本人・日系人を差別しているとして訴因の一つになっている。こちらの弁護士がその点を公判で指摘したら、ポール・ターナー裁判長は「俺は東条(英機元首相)が嫌いだ。他の米国人も大抵嫌いだ。そういう人を差別して何が悪い?」と言う。記録も残っている。

1審の判決文も「旧日本軍が女性の人権を侵害したことは明白な事実」と認定し、そうした人たちを擁護する人はけしからん、という内容の文章で始まっている。

連邦裁判所の判決文には少なくとも、日韓間では慰安婦問題をめぐる意見が違っていて議論が続いていると書かれている。連邦裁の事実認識の方が多少まともだ。

一般的に米国で認識されている慰安婦問題は“性奴隷”だ。州の1審の判決にあるように、慰安婦問題を知っている人の知識は韓国人らが吹聴している説だ。連邦裁2審では中韓両国系の反日団体から参考意見が提出され、受領された。非常に偏った内容であることは明らかだったので、こちらも参考意見を提出したいと申し入れたが、却下された。

いま生きている人が汚名を返上しないといけない

最高裁まで争うのは、旧日本軍、日本政府、日本国民が残忍でいろいろな罪を犯したと確定されれば、汚名が数世紀にわたって続くからだ。数世紀も日本の人がさげすまれる状態になっていいのかと考えると、今の日本人が頑張らないと! 私の場合、戦時中に生活していたから当時の日本人の考えなどが分かるが、私の世代が終われば書類でしか日本の過去がどうだったか分からなくなる。いま生きている人が闘わないといけないと思う。

訴訟費用については、これまで1億3000万円ほどの支援を日本国内外からからいただいた。私個人も5000万円ほど投じている。これから最高裁に書類を提出するために約700万円が必要になる。最高裁で却下される可能性もあるが、却下されなければさらに2000万~3000万円が必要になる。さらに州の裁判もある。支援をお願いしたい。

https://web.archive.org/web/20160827103619/http://www.sankei.com/world/news/160827/wor1608270016-n1.html
https://web.archive.org/web/20160827222125/http://www.sankei.com/world/news/160827/wor1608270016-n2.html
https://web.archive.org/web/20160827222459/http://www.sankei.com/world/news/160827/wor1608270016-n3.html
https://web.archive.org/web/20160827222727/http://www.sankei.com/world/news/160827/wor1608270016-n4.html
https://web.archive.org/web/20160827223114/http://www.sankei.com/world/news/160827/wor1608270016-n5.html

グレンデール控訴審 目良浩一 — 2016年7月1日

グレンデール控訴審 目良浩一

【目良浩一の米西海岸リポート(1)】
グレンデール市慰安婦像撤去訴訟の深層…提訴から2年余りでようやく公正な裁判に

■最初は公判さえ開かれずメールで…

私が原告団を率いて米カリフォルニア州グレンデール市の公園に建てられた慰安婦像の撤去を求めて同市を相手取って起こした裁判は、2014年2月の連邦裁判所ロサンゼルス地区支所への提訴から2年以上が経ちました。

われわれは「グレンデール市が、連邦政府の権限である外交問題に関して直接に態度を表明したことは、連邦政府に外交権限を独占的に付与した米国の憲法に違反する」として、市が設置した慰安婦像の撤去を求めました。

しかし、連邦裁の判事はグレンデール市などに住む原告が受けた被害と、市が越権行為をしたとされる慰安婦像の設置との関連性が希薄であるという理由で、われわれの訴えを棄却しました。

しかも、判事は公判さえ開かずに「原告には訴訟を起こす資格がない」との判決文をこちらの弁護士にメールで知らせただけでした。われわれは門前払いを食いました。反論する機会さえなかったのです。

われわれは控訴することを決めました。ところがわれわれの弁護団が、シリコンバレーに影響力を持つ中国系の団体に脅されたため撤退してしまいました。弁護団の会社はシリコンバレーに多くの顧客を持っているためです。新たな弁護人の選定を強いられるなど体制を整える時間を要しましたが、ようやくこの6月7日に控訴審の日を迎えることができました。

■裁判らしい裁判に

控訴審はカリフォルニア州パサデナ市にある第9連邦高等裁判所の支所で行われました。担当判事はベテランのラインハルト判事、鋭い質問を浴びせる女性のワードロー判事、ニューヨークから派遣されたコーマン客員判事の3人でした。原告の弁護士と被告であるグレンデール市側の弁護士がそれぞれ15分を与えられて陳述を行いました。その間、判事は質問を浴びせ、弁護士はそれに必死で答えます。この日の公判は38分続きました。

今回の控訴審は弁護士が陳述して判事が質問し、弁護士がそれに回答するという形で進み、質疑応答は法律の解釈やそれを支持する判例の指摘などで法律論が交わされました。判事は関連する判例を熟知していたとみられ、双方の弁護人に鋭く質問していました。

第一審の判事とは違い、高裁には質の高い判事が確保されている印象を受けました。判事の鋭い質問にそれぞれの弁護士がたじろぐ場面もありましたが、被告側の弁護士の方が長い時間をかけて答えを探していたようでした。

■ようやく本論に

控訴審の主な争点は、原告に訴訟を起こす資格があるのかという点にありました。第一審では「原告は資格が無い」とされましたが、高裁では何とかわれわれの正当性が認められる可能性が高まったと思われます。

これは、3人の判事がそれぞれの弁護士に再質問する際、その質問内容と回答に対する反応から、判事がどちらに傾いているかを判断することが可能であり、その反応から推察したものです。

実際に「原告は資格がある」となると、第一審に差し戻されて、原告が求めている要求に十分な根拠があるかどうかが審議されることになります。

今回の公判について、もう1点指摘するとすれば、判事の質の違いだけでなく、第一審にみられたような政治的な色彩が見られなかったことです。

われわれは2014年9月には州の裁判所でも裁判を起こしましたが、これまでの公判は「慰安婦問題は日本軍の悪行」が前提となって、「日本軍の行動を弁護するような原告はとんでもない」といった雰囲気が強く感じられました。

しかし今回の控訴審では法律論が戦わされ、「やっと本論に入った」との印象を受けました。米国にも正義があるかも知れないとも初めて思った瞬間でした。

傍聴席には、慰安婦像設置を推進する韓国系団体の代表、フィリス・キム氏と彼女の弁護士、グレンデール市を担当する弁護士事務所の研修生10人ほどの姿がありました。同市の弁護士はかなり判事に追い詰められたので、公判後は控室で深刻な様子で会議を開いていました。

■今後の見通しは…

今回の控訴審の判決は近く発表されますが、それが7月になるのか、もっと遅くなるのかはわかりません。

実は控訴審にあたっては世界で反日活動を展開する「世界抗日戦争史実維護連合会(抗日連合会)」によるアミカス(参考資料)の提出が認められました。われわれ原告はこれに対する反論を提出するための許可を求めており、それが許可されれば判決が更に延期される可能性があります。

抗日連合会は、例によって日本軍が悪行を働いたと主張しています。われわれはこの主張が判事の見解に影響を与えることを防ぐために、慰安婦に関する正しい事実関係を提出する用意があります。

連邦裁判所に関しては、すでに2年以上の年月が経ちましたが、実はまだ始まったばかりです。高裁が第一審への差し戻しを判断すれば、そこで証拠の提出や証言が求められ、その準備のために弁護士費用もかさみます。

米国の有能な弁護士は、1時間当たり少なくとも700ドルかかり、弁護士3人で一つの書類を作成するとすぐに10万ドルほどになります。2014年2月20日に連邦裁判所のロサンゼルス地区支所に提出した訴状作成には13万5千ドルかかりました。

弁護士費用を値切れといった質問・助言も受けます。可能かもしれませんが、著名な弁護士事務所は2国間の紛争に関わるのを嫌がる傾向があります。能力があり、かつこの種の訴訟を引き受けてくれる有能な弁護士事務所はほとんどありません。現在の弁護団は高度な専門知識と訴訟技術を持つ方々であることに疑いはありません。

このようにさまざまな困難がある裁判なのですが、何よりも最大の困難は米国では「慰安婦は性奴隷であった」とする説が常識となっていることです。しかし、いま撤去を求めなければ不名誉な像は永遠に残ります。座して死を待つのではなく、あくまで日本人の名誉を維持するために像の撤去ために闘います。

※裁判についての詳細は特定非営利活動法人 歴史の真実を求める世界連合会(略称GAHT)のホーム・ページgahtjp.org参照のこと

■目良浩一(めら・こういち) 1933年、日本統治下の朝鮮京城府(現ソウル市)生まれ。東京大学工学部卒、同大学院修了、米ハーバード大学で博士号取得。ハーバード大学助教授、筑波大学教授、南カリフォルニア大学教授などを歴任。米国在住。「歴史の真実を求める世界連合会」(GAHT)代表。米国慰安婦像撤去訴訟の原告の1人。共著に『マッカーサーの呪いから目覚めよ日本人!』(桜の花出版)。昨年6月には米国で「COMFORT WOMEN NOT ”SEX SLAVES”(慰安婦は性奴隷にあらず)」を出版した。

https://web.archive.org/web/20160629151619/http://www.sankei.com/premium/news/160629/prm1606290004-n1.html
https://web.archive.org/web/20160629152022/http://www.sankei.com/premium/news/160629/prm1606290004-n2.html
https://web.archive.org/web/20160629152331/http://www.sankei.com/premium/news/160629/prm1606290004-n3.html
https://web.archive.org/web/20160629152916/http://www.sankei.com/premium/news/160629/prm1606290004-n4.html
https://web.archive.org/web/20160629153247/http://www.sankei.com/premium/news/160629/prm1606290004-n5.html

ユ・ヒナム 日王が謝れ — 2015年6月26日

ユ・ヒナム 日王が謝れ

蚯蚓φ訳

https://web.archive.org/web/20150625213324/http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1435239915/-100

■放送:CBSラジオ<パク・ジェホンのニュースショー>FM98.1(07:30~09:00)
■進行:パク・ジェホン
■対談:ユ・ヒナム(慰安婦被害ハルモニ)、アン・シングォン(ナヌムの家所長)

花のように美しい年齢で日本軍慰安婦被害にあわれたハルモニらはもう50人しか残っていませ
ん。まだ日本政府の誠意ある謝罪はありません。ところが慰安婦ハルモニらが日本政府に公式謝
罪と法的賠償を要求する国際訴訟を起こすと記者会見しました。どんな理由なのか、直接声をあ
げた慰安婦被害者、ユ・ヒナム、ハルモニにお聞きします。

◇パク・ジェホン>インタビューに応じて下さってありがとうございます。一昨日、記者会見しました
ね。どうしてマイクを持って、また記者会見することになられたのですか?
◆ユ・ヒナム>私たちはもう高齢で、このように痛くて死ぬ日まで残り少ないではないですか。大統
領も善意で隣国として良く、一度、政治的にもすべての面で和解しようとするんですが。あのように
安倍という人が傲慢にも私たちを無視するので、これからはテンノが出てきて謝らなければならな
いと思います。

◇パク・ジェホン>テノ、つまり日王のことをおっしゃるんでしょうか?
◆ユ・ヒナム>はい。昔になんだがね、自分のご先祖の日王が軍隊も組織したでしょう。それで日
王が出てきて謝って賠償しなければならないですね。今、とても無視されてるようで、くやしくて本
当に言葉もありません。それで、これ以上、今はお話するのもいやです。

◇パク・ジェホン>今わが政府と日本政府が議論をしていますがそれにもかかわらず、とても大きく
失望しておられたということですね。
◆ユ・ヒナム>どんな判決が出るか分かりませんが、私たちが今までこのように無視されて生きて
きました。あの政治をする人たちとは争うのもいやだけど。日王は日本ではすごい人かもしれない
が、私たちにはすごい人ではありませんね。それで日王が出てきて謝って賠償しなければならな
いです。これ以上、安倍がなにをしても、やめても私たちには関係ありません。

◇パク・ジェホン>安倍には全く期待せず、日王が直接出てきて謝罪すべきというお言葉ですが。
それで日王はどんな方法で謝罪をするべきだと見ますか?
◆ユ・ヒナム>私たちのところにきて過去、先祖が間違ったことなどを代わりに謝ると言わなければ
ならないですね。70年の間、このように人生を踏みにじった補償をきちんとしなければならないです。

◇パク・ジェホン>70年の歳月に対する補償について日王が直接謝罪しなければならないというお
言葉ですね。
◆ユ・ヒナム>はい。私たちはあまりにもくやしくて許せません。自分たちが許しを得たいなら、私た
ちをその時12才、16才に戻してもらわなければ。ところが人間性が違って悪口を言う。
(中略)
◇パク・ジェホン>ハルモニ、今一番望まれることはなんでしょうか?
◆ユ・ヒナム>もう望むことは何がありますか、率直に言って謝って賠償しろということしかないです。
◇パク・ジェホン>私どももその訴訟がうまく進行されるか注目して、正しい報道をするようにします。
お言葉ありがとうございました。
◆ユ・ヒナム>はい。
(後略:ナヌムの家アン・シングォン所長インタビュー)

ソース:中央日報(韓国語) 慰安婦ハルモニ”日王、私を12才で変えておいてこそ容赦”2015.06.25 09:24

위안부 할머니 “일왕, 나를 12살로 돌려놔야 용서”

<위안부 피해자 유희남 할머니>
-아베, 도도하고 거만하게 우리를 무시
-일왕이 찾아와서 단단히 사과해야
-성노예 쓰지말라? 법도 경우도 없어

<안신권 나눔의 집 소장>
-평균나이 90세, 더이상 늦출수 없다
-박근혜 정부, 대일외교 실패하고 있어

■ 방송 : CBS 라디오 <박재홍의 뉴스쇼> FM 98.1 (07:30~09:00)
■ 진행 : 박재홍 앵커
■ 대담 : 유희남 (위안부 피해 할머니), 안신권 (나눔의 집 소장)

꽃다운 나이에 일본군 위안부 피해를 당하신 할머니들이 이제 50명밖에 남지 않았습니다. 아직까지 일본 정부의 성의 있는 사죄는 없었고요. 그런데 위안부 할머니들이 일본 정부에 공식 사과와 법적 배상을 요구하는 국제소송을 제기하겠다고 기자회견에 나섰습니다. 어떤 이유에서였는지 직접 목소리를 낸 위안부 피해자, 유희남 할머니를 연결하겠습니다. 할머니, 안녕하세요.

◆ 유희남> 네. 안녕하세요.

◇ 박재홍> 인터뷰에 응해 주셔서 감사합니다. 그저께 기자회견을 하셨는데요. 어떻게 해서 마이크를 잡으시고 또 기자회견을 하게 되신 건가요?

◆ 유희남> 우리는 이제 나이도 많고, 이렇게 아프고 죽을 날짜가 얼마 안 남았잖아요. 대통령께서도 선의를 베풀어서 이웃나라로서 좋게 한번 정치적으로나 모든 면에서 화해를 하려고 하는데요. 저렇게 아베라는 사람이 도도하고 거만하게 우리를 무시하고 그래서 이제는 덴노가 나와서 사과해야 된다고 봐요.

◇ 박재홍> 덴노, 그러니까 일왕을 말씀하시는 거죠?

◆ 유희남> 네. 옛날에 말이지, 자기 조상들인 일왕이 군대도 조직하고 한 일이잖아요. 그래서 일왕이 나와서 사과하고 배상해야죠. 지금 너무 무시받는 것 같아서 분하고 정말 말을 할 수가 없어요. 그래서 더 이상 이제는 말도 하기도 싫어요.

◇ 박재홍> 지금 우리 정부와 일본 정부가 논의를 하고 있습니다마는 그럼에도 불구하고 굉장히 큰 실망을 하고 계신 거네요.

◆ 유희남> 어떻게 결판이 날지는 모르겠지만 우리가 지금까지 이렇게 무시받고 살았으면 됐지. 그 정치하는 사람들이랑은 싸우기도 싫고요. 일왕이 일본에서는 대단한 사람이겠지만 우리한테는 대단한 사람이 아니거든요. 그러면 일왕이 나와서 사과하고 배상해야죠. 더 이상 뭐 아베가 어떤 짓을 하든지 말든지 우리는 상관 않겠어요.

◇ 박재홍> 아베는 전혀 기대도 안 하고 일왕이 직접 나와서 사과를 해야 된다는 말씀인데요. 그러면 일왕은 어떤 식으로 사과를 해야 한다고 보세요?

◆ 유희남> 우리한테 와서 과거 조상이 잘못한 것들을 대신 빈다고 해야죠. 70년 동안 이렇게 인생을 짓밟은 보상을 단단히 해야죠.

◇ 박재홍> 70년 세월에 대한 보상에 대해 일왕이 직접적으로 사과를 해야 한다는 말씀이네요.

◆ 유희남> 네. 저희들은 너무나 분하고 용서할 수 없어요. 자기네들이 용서를 받으려면 우리를 그때 12살, 16살로 갖다놔야지. 그런데 인간성이 틀려먹었어.

◇ 박재홍> 이제 우리 정부랑 협상하는 과정에서 일본 정부가 ‘성노예라는 단어를 쓰지 말게 해달라’라고 요청을 했다고 하는데요. 이런 일본 정부의 요구에 대해서는 어떻게 생각하세요?

◆ 유희남> 그러니까 그놈들이 그렇게 틀려먹은 거예요. 법도 없고 경우도 없고 그렇잖아. 우리는 그렇게 무시받는 게 싫어, 무시받는 게 싫어.

◇ 박재홍> 그러니까 할머니께서 보시기에는 성노예라는 표현이 맞다고 보시는 거죠?

◆ 유희남> 그렇죠, 당연하죠.

◇ 박재홍> 할머니, 그동안 함께 나눔의 집에서 생활하셨던 김외한 할머니께서 지난 12일에 돌아가셨잖아요. 그때 마음이 어떠셨어요?

◆ 유희남> 할머니 하나 죽었잖아. 죽을 때 안됐지…

◇ 박재홍> 같이 피해를 봤던 할머니들이…

◆ 유희남> 피해를 봤다는 것보다는 인간적으로 말이야… 세상에 살아도 살은 것 같지 않게 살다 갔고. 치매가 걸렸으니까 말도 못하고 밥을 잘 못 먹고 죽었으니까 안 됐죠..

◇ 박재홍> 할머니, 지금 시점에서 제일 바라시는 게 있다면 어떤 게 있을까요?

◆ 유희남> 이제 바라는 게 뭐가 있어요, 솔직하게 사과하고 배상하라는 것밖에 없어요.

◇ 박재홍> 저희도 그 소송이 잘 진행되는지 명확히 보고 또 올바른 보도를 하도록 하겠습니다. 말씀 고맙습니다.

◆ 유희남> 네.

◇ 박재홍> 위안부 피해를 당하신 유희남 할머니를 만나봤고요.
◇ 박재홍> 이어서 구체적인 소송 취지에 대해서 들어보도록 하죠. 소송을 주도적으로 이끌고 있는 나눔의 집 안신권 소장을 연결합니다. 소장님, 안녕하세요.

◆ 안신권> 네, 안녕하십니까?

◇ 박재홍> 우선 국제소송을 굉장히 많은 대상을 상대로 제기하셨는데요. 소송을 제기하신 이유는요?

◆ 안신권> 일본군 위안부 피해자 어르신들이 1991년부터 지금까지 약 24년간 전쟁범죄피해자로서 가해국 일본 정부의 공식사죄, 법적 배상을 요구했습니다. 그런데 지금 피해자분들이 현재 50분만이 생존해 계시는데 평균연령이 90세라 이제 남은 시간이 별로 없기 때문에 그 시급함에 이러한 법적인 소송을 제기하게 됐습니다.

◇ 박재홍> 그동안 국내에서나 일본 법정에서도 재판이 많이 진행됐었잖아요. 그런데 소송까지 나선 이유는 뭡니까?

◆ 안신권> 일본 법원에서 제기된 재판에서 일본 재판부는 피해 사실은 인정하면서도 공소시효나 청구권 손해를 이유로 해서 할머니들이 패소 판결을 받았습니다. 그리고 한국 정부와 일본 정부와의 협상에서는 국가간 한계를 할머니들이 많이 느끼고 있기 때문에 일본과 한국을 제외한 제3국에서 소송을 나서게 된 겁니다.

◇ 박재홍> 국제소송을 하시면 더 승소할 가능성이 더 높다고 보시는 건가요?

◆ 안신권> 예.

◇ 박재홍> 그런데 7월까지 일본 정부의 답변을 기다리겠다고 하셨어요. 그런데 아베담화가 8월로 예정되어 있기도 한데. 약간 기한을 너무 이르게 잡은 거 아닌가요? 어떤 생각으로 그렇게 기한을 잡으신 거죠?

◆ 안신권> 이번 재판을 4년 전부터 준비했습니다. 그리고 한일수교 50주년에 큰 기대를 하고 있었는데, 뭐 막상 지금 보면 큰 진전은 없지 않습니까? 그렇죠? 그래서 저희가 8월 아베 총리 담화에 큰 기대를 하지 않습니다. 그래서 저희가 일단 7월 14일~16일 사이에 국제소송 접수를 할 예정입니다.

◇ 박재홍> 그러니까 8월의 아베담화조차 전혀 기대를 하지 않고 있다는 말씀이고요. 그런데 최근에 박근혜 대통령이 일본 정부에 한 얘기도 들으셨을 텐데요. ‘과거사의 무거운 짐을 화해의 마음으로 내려놓을 수 있도록 하는 게 중요하다’라는 거였잖아요? 이 발언은 어떻게 들으셨나요?

◆ 안신권> 현 정부의 대일외교가 좀 바뀐 게 아닌가. 특히 22일 발언이나 뭐 전혀 진전된 게 없습니다. 그래서 일본군 위안부 문제를 좀 해결해야 함에도 불구하고 아직도 해결 못했다는 것은 정부의 어떤 대일외교의 실패라고 생각을 합니다. 그래서 그런 실패를 인정하기에 앞서서 오히려 할머니들을 짐으로 폄하하는 것은 또 다른 할머니들한테 큰 상처를 주는 단어라고 생각합니다.

◇ 박재홍> 그리고 지난 12일에 김외한, 김달선 할머니가 돌아가셨잖아요. 이제 생존자 할머니의 수가 50명까지 줄어든 상황인데요. 할머니들의 심정도 많이 초조하시고 그러실 것 같은데 어떤 말씀들 많이 하십니까?

◆ 안신권> 지금도 내가 이렇게 살아있음에도 불구하고 나를 매춘부로 폄하하는 것은 또 다른 가해라고 생각하고 계시고요. 내가 살아 있을 때 반드시 이 문제를 해결해야지만 나는 죽어서도 영원히 명예회복을 할 것이라는 말씀을 하십니다. 그래서 반드시 이건 가해국 일본의 공식사죄와 공식배상이 돼야 됩니다.

◇ 박재홍> 그런 노력들 빠른 시일 내에 결실을 맺으면 좋겠습니다. 말씀 고맙습니다.

◆ 안신권> 고맙습니다.

◇ 박재홍> 위안부 피해 할머니들의 쉼터인 나눔의 집의 안신권 소장이었습니다.

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https://web.archive.org/web/20150625213424/http://joongang.joins.com/article/431/18101431.html

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