「政府は韓日関係の発展を妨げている日本の歴史認識や過去の歴史問題に対する正しい解決策を模索しようと多方面から努力を傾けた」

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韓日関係 日本政治家の歴史認識が障害=韓国外交白書

【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は13日発表した2015年版外交白書で、対日関係に関し「日本は積極的平和主義を主張して活発な外交の動きを見せながらも、一部の政治指導者による歴史修正主義の動きにより、周辺国との摩擦を起こした」と指摘した。また、「繰り返される一部政治家による後ろ向きの歴史認識の言動は韓日関係進展に大きな障害となった」と分析した。

 また「政府は韓日関係の発展を妨げている日本の歴史認識や過去の歴史問題に対する正しい解決策を模索しようと多方面から努力を傾けた」と強調した。 

 日本での反韓デモやヘイトスピーチ(憎悪表現)の広がりについて、極端な主義主張を唱える勢力の否定的な動きが一部であったものの、韓日両国の国民による相互交流は変らず高い水準で維持されたと評価した。

 米中関係については、「米国と中国は事案ごとに協力と競争を持続しながらも、摩擦要因の扱いについては慎重を期した」と分析した。

 また「政府は韓米関係と韓中関係の調和がとれた発展に関し米国側の支持をあらためて確認し、旧日本軍による慰安婦被害者問題など韓日の過去の歴史に関して米国側の共感を確保した」と評価。また韓中関係についても過去最高の状態に発展させたと強調した。

 北朝鮮については、2013年12月の張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長の処刑以降も恐怖政治を続け、党や軍の人事を操って忠誠心を争わせ、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記による支配体制の強化に努力を傾けたと分析した。

 また北朝鮮の核問題については、6カ国協議の北朝鮮を除く5カ国が多様な形で協力を活性化し、今後は韓国と北朝鮮による直接協議も模索していくと説明した。

 白書は昨年1年間の国際情勢や韓国政府の外交政策の方針などを収録しているほか、米国、中国、日本、ロシアなどの周辺主要国との外交活動や南北関係、朝鮮半島情勢などに対する評価も収められている。

 白書は外交部のホームページに掲載されるほか、政府機関や在外公館、報道機関、大学などに配布される。

2015/11/13
http://megalodon.jp/2015-1121-0512-00/www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/11/13/2015111303291.html