「慰安婦像」決議案、賛成・反対両派が陳述 米サンフランシスコ市議会、採決は見送り委員会審議に

米カリフォルニア州サンフランシスコ市議会で21日、慰安婦の碑または像の設置を支持する決議案が取り上げられ、反対派と賛成派の市民ら20人以上が意見を陳述。市議会は双方の見解を聴いた上で、この日は議案を採決せず、委員会で審議することを決めた。

決議案は市議11人のうち8人が共同提案している。慰安婦を「(先の大戦で)日本軍に拉致され、性的奴隷の扱いを受けることを強制された20万人のアジアの女性や少女」などと説明し、設置することを支持している。

設置に反対する在米日本人らは「性奴隷という表現は不適切」「地域社会を分断するだけだ」などと意見を述べた。これに対して、中国系や韓国系、フィリピン系などの賛成派市民らは「日本軍に拉致され、性奴隷にされた女性の苦しみを残すために碑(像)は必要」などと話した。賛成派の発言者がやや多かった。

決議案が採択されても直ちに碑や像が設置されるわけではないが、サンフランシスコ近郊を拠点とする中国系反日団体などが慰安婦像設置を推進しており、そうした動きを後押しする意味合いが強い。

産経 2015.7.22

http://megalodon.jp/2015-0722-2155-09/www.sankei.com/world/news/150722/wor1507220042-n1.html