「個人請求権は存在」=慰安婦合意で韓国政府 — 2017年6月13日

「個人請求権は存在」=慰安婦合意で韓国政府

「個人請求権は存在」=慰安婦合意で韓国政府

【ソウル時事】韓国外務省報道官は13日の記者会見で、慰安婦問題をめぐる2015年末の日韓政府間合意について「被害者個人の請求権に影響を与えない」という立場を裁判所に書面で伝えたことを明らかにした。また「慰安婦被害者の問題が1965年の(日韓)請求権協定では解決されていないというわが政府の立場には、変わりはない」と述べた。被害者個人の請求権はなお消えていないとの認識を強調した形だ。
日本政府は、元慰安婦の請求権を含む法的問題に関し「請求権協定で最終的かつ完全に解決済み」との立場を堅持。さらに日韓合意は、慰安婦問題の「最終的、不可逆的な解決」をうたっている。韓国政府が「被害者個人の請求権に影響を与えない」という考えを明確にしたことで、日本側の反発が強まりそうだ。
日韓合意に反対する元慰安婦12人は昨年8月、合意により精神的苦痛を受けたなどとして、韓国政府に1人当たり1億ウォン(約1000万円)の賠償を求めてソウル中央地裁に提訴。地裁は韓国政府に対し、合意の法的な効力や拘束力を説明するよう求めていた。(2017/06/13-16:54) 時事 http://www.webcitation.org/6rBgiTWZ8

北原みのり「文在寅大統領と『慰安婦』」 —

北原みのり「文在寅大統領と『慰安婦』」

北原みのり「文在寅大統領と『慰安婦』」

(更新 2017/5/20 07:00)

作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。北原氏は「慰安婦」問題について韓国では捉え方が変わってきているという。

*  *  *
文在寅大統領誕生の報道が流れたとたん、韓国に暮らす友人から「私たちは勝ちました!」とメールがきた。昨年11月から、ほぼ毎週のように光化門広場でのキャンドル集会に参加していた彼女の誇らしげな笑顔が見えるようで、私も嬉しい。民主主義を勝ち取ってきた国の人が知る、勝利の美酒。ああ、私もその酒をいつかぜひ、飲んでみたいものだ。

文在寅大統領は公約で「慰安婦」問題に関する「日韓合意」の再交渉を掲げている。日本のメディアをみると、「日韓合意」が覆されることの懸念を報じているものが目立つ。先日もNHKのニュースで「国家間の約束を翻すことは、韓国が国際社会からの信用を失うことだ」などと解説している人がいた。本当に、そうなのだろうか。

日本では今、「慰安婦」問題というと、「少女像」を撤去するとかしないとか、「反日」か「親日」かとか、そういうレベルでの話が主流のようだ。一方、韓国をみていると、これまでこの問題に関心を持っていなかった若い世代が積極的に「慰安婦」問題に関わり始めている。実際、釜山の日本総領事館前の「少女像」は、大学生たちが中心になって建てたものだ。

また、去年から「慰安婦」を描く映画の上映が続いている。私は「雪道」という映画を見たのだけど、これが素晴らしかった。元「慰安婦」のおばあさんと、高校生の女の子が出会う現代の物語。韓国でも今、未成年の女性が性搾取の対象にされる現実がある。時代は違っても、女たちに向けられる暴力、差別の構造は変わらない。世代と時代を超えて、女たちが出会う物語を若い女性監督が描いた。

そんなふうに「慰安婦」問題を、「日韓政治問題」ではなく「女の人権問題」として捉えなおそうとしている韓国の市民社会の空気と、今の日本の空気があまりにも違いすぎるのを感じる。このままでは和解どころか、溝が深まるだけだ。

時代の空気は刻々と変わる。合意した、10億円振り込んだ、など既成事実を性急にも見えるスピードで積み重ねた「日韓合意」を、今、丁寧に振り返る必要があるのかもしれない。

考えてみれば、安倍さんと朴槿恵は似ている。誰もが知る有名な政治一家の子供として育ち、周りに反対意見を言う人をおかず、友人を配置したがる。朴槿恵は「慰安婦」問題を日韓関係に利用しようとしたけれど、人権問題として関心を示したことはなく、安倍さんといえば「慰安婦」問題そのものをずっと否定し続けようとしてきた人だ。そして朴槿恵は友だちとの関係で躓(つまず)いたが、それも同じ。というか、まだ安倍さんが躓いてるように見えないのが、日本の民主主義が硬直し、身動き取れなくなっている現実を表しているのかもしれない。

これを書いている最中、「投票した人が当選して嬉しい。南北統一への希望がみえる」と別の友からメールがきた。トップが代われば、未来が変わる。希望の色が変わるのだと思う。私も日本に、希望を持ちたい。

※週刊朝日  2017年5月26日号

http://web.archive.org/web/20170612205320/https://dot.asahi.com/wa/2017051800035.html?page=1

http://web.archive.org/web/20170612205245/https://dot.asahi.com/wa/2017051800035.html?page=2

 

 

 

北原みのり「山口敬之氏の問題と性暴力」 —

北原みのり「山口敬之氏の問題と性暴力」

北原みのり「山口敬之氏の問題と性暴力」

(更新 2017/6/ 9 16:00) AERA.dot

作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。北原氏が、 準強姦疑惑が報じられているジャーナリストの山口敬之氏に潜む問題を語る。

*  *  *
3年前のちょうど今頃の季節、新宿・歌舞伎町の路上で、女性ら十数人が昏睡状態に陥った「事件」があった。大学のテニスサークルの飲み会で、女性は新入生だったようだ。歌舞伎町のど真ん中、女性たちは全く動く気配がなく、深い眠りについたまま乱暴にアスファルトの上に転がされていた。飲み物に何かを盛られたのではないかと疑うしかない状況だったが、警察は事件性はないと早々に発表し、また「被害者」が名乗り出ることもなかった。あの晩、私たちが「目撃」したものは、いったい何だったのだろう。

元TBS社員の山口敬之氏が、意識を奪った状態で女性を強姦したと週刊誌が報じた時、3年前のあの光景を思い出した。彼には逮捕状が出ていながら、直前で取りやめになったそうで、書類送検されたが結局不起訴になった。先日、被害を受けた女性が記者会見を開き、不起訴を不服として検察審査会に申し立てをした。

報道によれば彼女は普段、お酒に強いという。それが数杯のアルコールで意識を失った。自力で歩けない女性を山口氏がひきずるようにしていたのを何人かが目撃しているという。そういう状態の人を病院に連れていかず、ホテルに連れ込み、避妊せずに行為に及んだことは山口氏も認めている。

女性の記者会見後、女が集まれば必ずこの話になる。驚いたのは、「男性とお酒を飲む時は、グラスからは目を離さないようにしてます」などと20代の女性たちが、当たり前のように話してくれたことだ。薬を盛らないまでも、酒を飲ませて女性をつぶすことを目的にする男性も少なくないというのは、女たちの一致した感想だった。女性の意識を薬や酒で奪い性交に至るまでの過程をゲームのように楽しむ感覚が決して特殊でないリアルを、女たちは生きている。どんな地獄だ。

そもそも山口氏がTBSを辞めたのは、ベトナム戦争時に韓国軍に「慰安所」があったことを週刊誌で報じたのがきっかけだと、本人がメディアで語っていた。それを読み、なるほどね、と妙に納得した。僕(日本)だけが悪いわけじゃない! 韓国だってやってた!という幼稚さと、「慰安婦」問題を性暴力問題として理解できない剥き出しの性差別は、意識のない女性を部屋に引きずるように連れていける暴力的な感性と、つながっている。

ちなみに韓国軍のベトナム戦争時の性暴力は、彼が「発見」するまでもなく、韓国の市民たちの手によって問題化されていることは、山口氏はご存知だろうか。

最近の山口氏のフェイスブックは薔薇の写真ばかり公開されている(それまではラーメンとか蕎麦など食べたものが中心だったのに)。週刊誌の報道あたりから、「激しい雨に打たれてこうべを垂れていたバラが、嵐が過ぎたらまた上を向いて咲いていました」などと、自分を薔薇に例えるようなことを書いていた。薔薇を愛でる感性と、自分を薔薇に例える感性と、女を引きずる感性は同居する。安倍さんを支える「勢力」の闇は想像以上に深そうだ。

※週刊朝日 2017年6月16日号

https://web.archive.org/web/20170612204327/https://dot.asahi.com/wa/2017060700080.html?page=1

http://web.archive.org/web/20170612204439/https://dot.asahi.com/wa/2017060700080.html?page=2

竹島教育批判の手紙、56中学校に 韓国の中学生名乗る — 2017年6月11日

竹島教育批判の手紙、56中学校に 韓国の中学生名乗る

竹島教育批判の手紙、56中学校に 韓国の中学生名乗る
富岡万葉2017年6月10日09時32分
韓国の中学生を名乗る人物から5月、竹島(島根県隠岐の島町)についての教育を批判する内容の手紙が島根県内の中学校56校に届いていたことが9日、分かった。県は国に報告する一方、引き続き国や県の見解に基づいた教育に取り組むよう各市町村教委に通知した。

県竹島対策室によると、差出人は韓国南西部・咸平(ハンピョン)の中学校の「歴史クラブ」に所属する3年生を名乗る人物で、3人の署名があった。松江、出雲、大田、浜田、益田市の市立中計56校の「地理教師」宛てに送られ、便箋(びんせん)3枚に英語と韓国語で竹島の領有権に関する主張をつづっていた。

日本の学習指導要領に触れ、「学校で小中学生に間違った歴史を教えていると聞いた。(竹島は)日本が朝鮮半島を侵略する過程で奪い取った土地で、先生方は日本の生徒たちに正しい歴史を教えていただくようお願いします」などと書かれていたという。

竹島の領有権は日韓ともに主張している。文部科学省は3月に告示した小中学校の新学習指導要領の社会科で、竹島を「固有の領土」と初めて明記した。

県は先月25日までに内閣官房と外務省、文科省に報告した。竹島対策室の南山尚理室長は「竹島は日本固有の領土。領土問題の解決に向けて、冷静かつ平和的に話し合うことが必要だ」と話した。(富岡万葉)

https://web.archive.org/web/20170611122608/http://www.asahi.com/articles/ASK6945LPK69PTIB00P.html

二階俊博 「悪巧みする連中、撲滅して」 — 2017年6月10日

二階俊博 「悪巧みする連中、撲滅して」

訪韓中の二階氏「悪巧みする連中、見つけたら撲滅して」
木浦=山岸一生2017年6月10日19時33分

韓国を訪問中の自民党の二階俊博幹事長は10日、木浦(モッポ)市であった韓国国会議員らとの会合であいさつし、日韓の関係改善を妨げる動きが両国にあるとの認識を示した上で、「一握りの悪巧みをする連中は撲滅をしていくように。韓国の中にも一握りだけでもいるかも知れないが、見つけたら撲滅して」と述べた。

日韓の友好を訴える文脈で語ったが、慰安婦問題などの懸案を両国が抱えているだけに、発言は波紋を呼ぶ可能性がある。二階氏は10日に訪韓。安倍晋三首相の特使として13日まで滞在する。12日に文在寅(ムンジェイン)大統領や李洛淵(イナギョン)首相との会談を調整している。http://www.asahi.com/articles/ASK6B62PZK6BUTFK00B.html

外相人事、混迷深まる 元慰安婦が康氏支持 — 2017年6月9日

外相人事、混迷深まる 元慰安婦が康氏支持

外相人事、混迷深まる 元慰安婦が康氏支持

【ソウル大貫智子】韓国初の女性外相候補に指名された康京和氏の人事を巡り、日韓合意に反対する元慰安婦が8日、康氏の外相就任に支持を表明し、人事に反対する野党に攻勢をかけている。第2野党「国民の党」は同日、康氏に関する国会人事聴聞会の報告書採択に応じないとの決定を下したが、慰安婦問題が人事の焦点となり、元慰安婦に共感する世論が高まれば、野党は揺らぐ可能性がある。

康氏は長女の高校通学のため偽りの住居届をした「偽装転入」問題などで野党から批判され、少数与党「共に民主党」と連携してきた国民の党も反対に転じたことで、任命が不透明になった。

閣僚人事は国会同意は不要だが、所管の委員会で聴聞会に関する報告書を採択し、与野党の了解を得るのが通例だ。報告書が採択されなければ、文在寅大統領は改めて国会側に報告書採択を要請するか、国会の意向を無視して任命に踏み切るかの判断を迫られる。

康氏の苦境を受け、元慰安婦3人らは8日午後、「康氏は、外相になって問題を解決すると約束してくれた」と緊急記者会見。政治的な違いを超えて、人権問題を重視する康氏を認めるよう訴えた。これに先立つ3日には、日韓合意破棄を求める「韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会(挺対協)」などが設立した「正義記憶財団」も、康氏の外相任命を求めた。

康氏は7日の国会人事聴聞会で元慰安婦にもらった慰安婦問題解決のためのバッジを左胸につけて出席。日韓合意について「外相間の合意であり、法的拘束力はない」と指摘し、「最も重要なのは被害者中心の法的責任と賠償だ」と合意は不十分との考えを示したため、日韓合意に反対する元慰安婦らの評価が高い。

毎日新聞2017年6月9日 東京朝刊

https://mainichi.jp/articles/20170609/ddm/007/030/082000c

プサン慰安婦像を設置した”キョレハナ” — 2017年6月6日

プサン慰安婦像を設置した”キョレハナ”

釜山日本総領事館前に少女像を設置した団体の正体
日本でも活動する団体「キョレハナ」の裏の顔
崔 碩栄 (ジャーナリスト)

 

韓国のある市民団体が釜山日本総領事館前に慰安婦少女像(以下、少女像)を設置したことに端を発した日韓の対立が長期化している。日韓がここまで悪化したのは2012年の李明博大統領の独島訪問以来ではないだろうか。

日本政府は強い姿勢を崩さないまま韓国側の「変化」を待っているが、韓国では「世論」を恐れ、政府も移転・撤去について具体的な行動ができない状態だ。加えて一部の慰安婦が慰安婦問題日韓合意に従って韓国政府が設立した「和解・治癒財団」から受け取った1億ウォン(約970万円)を返金すると表明するなど、むしろ「日本バッシング」が起きている。

日韓両国のマスコミは、少女像が巻き起こした「混乱」と「軋轢」に注目しているが、ここではマスコミにあまり紹介されていない「少女像を設置した市民団体」について紹介したい。

未来の世代が建てる平和の少女像推進委員会

少女像建立を推進したのは「未来の世代が建てる平和の少女像推進委員会」という市民団体連合だ。ここにはいくつかの市民団体が参加しているが、その核心といえるのが「キョレハナ」という市民団体である。釜山日本領事館前の少女像を設置するための募金活動もキョレハナの口座がその窓口になっている。

キョレハナはソウルの日本大使館前の少女像を取り囲み、座り込みデモをしていた団体であるが、ここには釜山支部大学生組織「釜山大学生キョレハナ」も参加していた。ソウルまで「遠征」していた彼らが地元釜山にも少女像を作ることを目指して募金活動を開始、ついに実現したのが今回話題になった少女像である。

キョレハナとは「キョレ=民族、同胞」と「ハナ=一つ」の合成語で「民族、同胞は一つ」という意味だ。組織の名前から分かるように、この団体を語るときに外すことができないのが「北朝鮮」というキーワードである。キョレハナとは別の言葉で言えば「統一」という意味なのである。

組織の「本業」は「北朝鮮支援」
それは北の住民のための事業か、政権のための事業か?

キョレハナはソウル、仁川、釜山等、全国8カ所に支部が、そして中央組織には11の事業本部が存在する。ところで、この事業本部の「事業内容」をみるとこの団体の性格が見えてくる。11の事業本部の中に慰安婦に関わる活動はなく、北朝鮮を支援するための事業に集中している。次表は11の事業本部の名称とその活動内容である。

【事業本部名称 事業内容】
南北教育協力推進委員会:北朝鮮教育施設現代化事業
北朝鮮子ども栄養パン工場事業本部:パン生産設備および原料支援
北朝鮮子ども豆乳事業本部:平壌近郊100箇所幼稚園に豆乳支援
北朝鮮麺工場事業本部:平壌モランボン麺工場建立、原料供給
ウリギョレ緑林:平壌市養苗場建設推進、設備支援
北朝鮮抗生剤工場事業本部:金日成総合大学内抗生剤工場支援
キョレハナ大学生本部:南北青年学生交流事業支援
統一豚農場事業本部 :平壌市に豚農場建立、農場物資支援
平壌歯科病院事業本部 :平壌第1人民病院口腔病棟再建築支援
農食品現代化事業本部 :平壌にカムジャラーメン工場建立推進
教育文化センター HUE :労働者統一教科書制作、平和統一教育への道
2003年に準備委員会を結成、2004年に発足したキョレハナは、北朝鮮の「支援」を理由に毎年幾度となく北朝鮮を訪問、北朝鮮に財政的支援を行ってきた。2008年には挺対協と共に北朝鮮を訪問し北朝鮮の団体と接触するなど「対北事業」が「本業」といっていいだろう。ホームページによると2003年から2011年までの9年間に支援した物資だけで総額259億ウォン(約25億円)に相当するという。

もちろん北朝鮮住民を助けるための人道主義的活動を非難するつもりはない。ただ、気になるのは北朝鮮の住民を助けると、北朝鮮でいくつもの事業を行っているような団体が、脱北者や北朝鮮住民の人権、核問題について無関心、あるいは北の政権に賛同しているようにすら見受けられるという点だ。

例えば2016年9月9日、北朝鮮が第5次核実験を実施した時、キョレハナは北朝鮮政府を批判するのではなく、断固とした措置を取るとした韓国政府を非難する声明をホームページに掲載した。

また、北朝鮮の人権問題については、「アメリカの人権基準だけで評価してはだめだ」、「北朝鮮の人権を脅かすのはアメリカによる孤立政策」だとして、北朝鮮を批判するアメリカを批判しているのである。

日本の左翼系市民団体とも連携し
大阪の政権反対集会や沖縄の辺野古も訪問

彼らの「韓国外」活動は北朝鮮だけに留まらない。彼らは日本の団体とも連携し活動している。日本では「同胞一つ」という団体名に翻訳、紹介されているキョレハナは、日本国内のいくつもの団体と交流を持ち、集会などにもしばしば顔を出している。

例えば、キョレハナの大学生組織「大学生キョレハナ」の会員たちは、2016年10月には安倍政権打倒、辺野古基地反対を掲げる大阪の「団結まつり」に日本の市民団体会員たちとともに参加している。この時交流した日本国内の団体にZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)がある。彼らの活動内容は日本の左翼組織、民主主義的社会主義運動 (Movement for Democratic Socialism、MDS)のホームページにも詳しく紹介されている。

また、2016年3月にキョレハナが企画した沖縄ツアーでは、在日韓国人2世の徐勝教授(立命館大学特任教授)が参加者たちを連れて沖縄を訪問し、辺野古基地反対運動の現場を訪れている。京都出身の徐勝教授は韓国に留学していた1971年、国家保安法違反容疑で逮捕され、懲役19年の実刑判決を受けた「学園浸透スパイ団事件」で知られる人物である。

実は韓国マスコミも今回の少女像設置を主導した市民団体については具体的な報道をしていない。このため、一般的な国民はただ「慰安婦を支援する団体」と認識するだけで、その団体の設立目的や主要活動が「北朝鮮支援」だということには気づいていない。これは日本も同じ状況だと思われるが、両国のマスコミは彼らの「副業=慰安婦像設置」だけではなく、「本業=北朝鮮支援」、そして連携している日本の団体についてもちゃんと国民に事実を伝えるべきだろう。

現在、韓国は政治、経済、文化等、全般的政局運営に影響を与えたという疑惑が持たれている「崔順実スキャンダル」で大混乱に陥っている状況だ。マスコミの報道だけ見ていると、まるで崔順実が韓国のすべての物事を操っていた全知全能の存在であったかのようにすら思えてくる。だが、実際のところいくら崔順実の権力が莫大なものだったとしても「外交」においてはどうだろうか。

少なくとも私には、影の実力者と言われている崔氏より日韓両国の外交関係を険悪な状況に陥れ、両国民間の心理的距離を広げたこの「市民団体」の影響力の方が恐ろしく思えてならない。

https://web.archive.org/web/20170606122524/http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8749

https://web.archive.org/web/20170125234832/http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8749?page=2

https://web.archive.org/web/20170125235010/http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8749?page=3

 

[raw]慰安婦協議文書公開、裁判所「非公開閲覧」後決定へ — 2017年6月5日

[raw]慰安婦協議文書公開、裁判所「非公開閲覧」後決定へ

위안부 협의문서 공개, 재판부 ‘비공개 열람’ 뒤 결정하기로

[앵커]

불가역적 합의와 ’10억 엔’으로 마무리된 한일 위안부 문제 합의는 양국 정부가 만든 협의 문서 내용을 아무도 모릅니다. 이 협의 문서를 공개하라는 소송의 항소심 첫 변론이 열렸습니다. 원래 1심에서는 이 문서를 공개하라고 재판부가 결정했는데 외교부가 불복해서 여기까지 왔습니다. 오늘(1일)도 외교부는 여전히 국익을 해친다며 공개할 수 없다고 맞섰습니다. 새 정부 들어서 변화가 있을지 주목되는 부분이기도 합니다.

백종훈 기자입니다.

[기자]

지난 1월 서울행정법원은 정부와 일본의 2015년 위안부 합의관련 협의문서를 공개해야 한다고 결정했습니다.

하지만 외교부가 불복해 항소했고 항소심 공판이 열리기 하루 전인 지난달 31일 넉 달 이상 지나서야 항소이유서를 냈습니다.

오늘 처음 열린 항소심 재판에서 외교부는 협의문서를 공개할 경우 국가 이익을 해칠 우려가 있다는 주장을 반복했습니다.

하지만 양국 간 협의 문서를 공개하라는 소송을 제기한 민주사회를위한변호사모임의 송기호 변호사는 국가 이익을 해칠 우려가 적고 국민의 알 권리가 중요하다고 강조했습니다.

이용수 위안부 피해 할머니와 한국정신대문제대책협의회 등은 기자회견을 열고 협의문서를 공개하라고 촉구했습니다.

[이용수/위안부피해 할머니 : 도둑 협상을 해서 우리를 팔아 먹었습니다. 그 죄를 물어야 됩니다.]

앞서 박근혜 정부와 일본은 2015년 위안부 문제 합의를 위해 12차례 국장급 협의를 했습니다. 2015년 12월 28일 위안부 합의가 발표됐는데 일본이 강제 연행을 인정했는지 여부는 밝혀지지 않았습니다.

이후 위안부 피해 할머니들이 비판에 나섰고 송 변호사는 협의문서를 공개하라는 소송을 냈습니다.

항소심 재판부는 협의문서를 비공개로 열람한 뒤 공개 여부를 결정할 예정입니다.

https://web.archive.org/web/20170603101835/http://news.jtbc.joins.com/html/763/NB11476763.html

http://megalodon.jp/2017-0603-1919-36/news.jtbc.joins.com/html/763/NB11476763.html

合意巡り水掛け論 日本と国連 — 2017年6月4日

合意巡り水掛け論 日本と国連

合意巡り水掛け論 日本と国連、真相は不明

毎日新聞2017年6月3日 17時58分

国連のグテレス事務総長と安倍晋三首相が5月27日にイタリアで懇談した際の従軍慰安婦問題に関するやりとりで、国連はグテレス氏が同問題を巡る日韓合意の内容に一切触れていないと主張し、合意に賛意を示したとする日本政府と水掛け論が続いている。会談は録音しない慣例のため真相は結局分からない。

「グテレス氏は、いかなる合意の内容についても言及してはいない。日韓両国がこの問題に対する解決の性質や内容を決めるという原則に賛同した」。ドゥジャリク国連事務総長報道官は30日の定例記者会見で困惑した表情を浮かべた。

菅義偉官房長官は29日の記者会見で「明快に首相から日韓合意実施の重要性を指摘し、先方は賛意を示して歓迎した」と述べ「日本側が発表した通りだ」とも強調した。

事務総長と各国首脳らのやりとりは録音しないことになっており、完全な再現は困難だが、国連側の説明によれば、グテレス氏は「慰安婦問題が日韓両国の合意に基づいて解決されることに賛同する」との趣旨の発言をしたという。

この際、グテレス氏は2015年12月の日韓合意を意図せず、一般的な意味での両国の同意に沿った解決を伝えようとしたとしているが、日韓合意を指す発言とも受け取れる。国連の説明が正しければ、どちらとも受け取れる言い回しから解釈のずれが生じた可能性もありそうだ。

国連難民高等弁務官を務めたグテレス氏は難民問題には精通しているが、慰安婦問題の知識は浅いため、国連内では「日韓合意を歓迎するほど踏み込んだ発言ができるとは思えない」(国連職員)との声も上がっている。(共同)

https://mainichi.jp/articles/20170604/k00/00m/030/015000c

「韓日慰安婦合意文書、公開を」 — 2017年6月3日

「韓日慰安婦合意文書、公開を」

韓国市民団体「韓日慰安婦合意文書、隠さずに公開を」

2017年06月02日07時14分
中央日報日本語版
慰安婦被害女性と韓国市民団体が、韓日間慰安婦合意文書を公開するよう命じる裁判所の判決に従わない韓国政府を糾弾し、非公開を主張する控訴の取り下げを求めた。

市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」と「民主社会のための弁護士会」は1日、ソウルで記者会見を開いてこのように明らかにした。この席には慰安婦被害者である李容洙(イ・ヨンス)さん(90)らも参加した。

市民団体はこの日の記者会見で「政府が旧日本軍慰安婦交渉文書をこれ以上非公開として隠すべきではなく、直ちに控訴を取り下げるべき」と明らかにした。続いて「政府次元で被害者の意思や国際人権基準に反する合意過程について全面的に調査するべき」とし「これを通じて関連者に責任を問い、被害者の声を直接聞くべき」と求めた。

これに先立ち、ことし1月、ソウル行政法院(行政裁判所に相当)は、市民団体が韓国外交部を相手取って起こした情報公開請求訴訟で、国民の知る権利を保障するために交渉関連文書を公開するよう命じる判決を下した。しかし、外交部は韓日間で行われた外交協議一切は対外非公開原則を前提に行われたので公開できないとして控訴していた。

https://web.archive.org/web/20170603110924/http://japanese.joins.com/article/711/229711.html

http://megalodon.jp/2017-0603-2009-42/japanese.joins.com/article/711/229711.html